デザートブーツは夏にお勧め
ア ウトド アブーツ(フィールドブーツ)の一つのカテゴリーに「デザートブーツ」 といわれるものがあります。これは、デザート=砂漠で兵士たちが履くことを考えて作られた戦闘靴で、たとえば、 中東に展開している米軍が履いているベージュ色のブーツがこれにあたります。
ベージュ色であるのは、カモフラージュの意味合いもありますが、 暑い砂漠地帯で太陽熱を吸収せずに快適にするための機能的な色合いでもあります。
私は、毎年、夏場にツーリングライダー向けのマップ「ツーリングマップル中部北陸」 の取材を行いますが、この数年は、デザートブーツを取材の際に愛用しています。今年は、今まで使っていたブーツがだいぶくたびれたので、 つい先日、新調しました。
今まで使っていたものは、ミルスペック(米軍の納入品規格)準拠の文字通りの「戦闘靴」でしたが、 今回はそれをベースにより快適でしっかりした造りとなった民生用のモデルにしてみました。
アッパー(表革)は、スエードと薄いナイロンのハイブリッドで、 インナーソールはトリプルレイヤーのスーパーフレックスフォームでショック吸収性が高く、同時に足裏をドライに保ってくれます。 トウ(つま先部分)にはスチールのシャンクを内蔵、シューレース(靴紐システム)は「スピードフックアイレットレーシングシステム」 と呼ばれるもので、甲の部分は一般的なグルメットで激しい動きでも緩みが生じにくく、 足首の締め上げはレースの端を引っ張るだけでワンタッチで行えます。
ソールは一般的なミルスペック準拠のものが直付けなのに対して、 こちらはショック吸収性に優れた-ポリウレタンのミッドソールがサンドイッチされています。 またソールのパターンも様々なコンディションでしっかりとホールドしてくれるビブラムパターンに似た細かいラグソール(このブロックパターンをAltamaでは 「Sahara」と呼び、軍用のものは「Panama」パターンと呼称しています)となっています。
このブーツは風通しが非常にいいので、オートバイで走っている間も涼しく、また、トレッキングするにも、 他のブーツに比べて蒸れにくく、とても快適です。アッパーはテフロン加工され、高撥水機能を持っています。 少々の雨なら浸水することはありません。 本格的な雨の中をオートバイで走る時や湿地のようなところを踏み分けていかなければならないような場合は、以前紹介したゴアテックス製のインナーブーツを併用することで、 完全防水ブーツとして使用することができます。
また非常に軽く仕上がっている点も、フィールドブーツとしてお勧めしたい点です。
私が購入したのはAltamaというメーカーの「Sahara」 (ソールパターンに由来したネーミング)というモデルですが、残念ながら、日本には正規の代理店がないたため、並行輸入品を探すか、 AltamaのWEBサイトで販売店リストを探して、そこから個人輸入することになります。私は後者の方法で購入しました。私の場合は、 日本の靴のサイズでは26.5cmで、アメリカサイズでは8.5Wとなります。かなり幅の広い、いわゆる「甲高だん広」 の日本人足なのですが、 DannerやAltamaのワイドサイズのブーツはぴったりとフィットします(足のサイズとブーツの適合がはっきりしない場合は、 日本での販売店を見つけて試着することをお勧めします)。
■Altama WEBサイト■
http://www.altama.com/
■アウトドアベーシックテクニック テクニック編・フットウェア■
http://obtweb.com/technic/step04.html
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