じつに久しぶりのOBTコラムの更新。
今回から、 Typepadのシステムを利用して、blog形式で記してみることにした。というのは、 仕事でblogシステムを使ったコラムの執筆が多くなり、それをblogエディタを使って一括して行っているので、 それならOBTも同じエディタに統合してしまったほうが簡便だし、「他のblogを更新するついでにOBTも」と、 こちらのコラムを更新するモチベーションも高くなるのではないかと判断したからだ。
この数ヶ月は、 昭文社でのナビゲーターblogのスタート準備やら、 春からスタートした雑誌のルーティンワークやら、さらには先月は毎夏恒例の「ツーリングマップル」の取材と、いろいろ山積してしまって、 OBTやもう一つの個人的なライフワークともいえるLEYLINEHUNTINGの更新もずっと滞ってしまっていた。
いろいろプランはあるのに、 なかなか手が着けられず、ルーティンワークに追いまくられるというのは、かなりストレスが溜まる。 ようやく落ち着いた時間がいくらか持てるよううになってきたので、まずはOBTコラムから復活することにした。
「多忙」というと、 世間一般的には「仕事があるのはいいこと」とされる。まあ、仕事がまったくないよりはいいかもしれないが、ぼくのようなフリーランサーは、 いつ仕事を切られるかわからず、常に不安定な綱渡りをしているようなもので、特定の会社に束縛されるというのは、非常なリスクが伴う。
対クライアントでも、 自分が提案したり、あるいはクライアント側と一体になって練り上げていくような企画仕事とそれに伴う恒常的な仕事はいいのだが、 クライアント側に旧態依然とした「下請け」意識を持たれている仕事の比重を高めるのは、もっともリスキーだ。
個人であっても対等な意識を持って、互いを補い合うコラボレーション的仕事が理想的なわけで、 このところの忙しさの半分はそのような仕事だったから、その意味では、フリーランサーとしては、けっこう恵まれていたともいえる。だが、 それに対して、残り半分はクライアントの胸先三寸で、一番避けたい「下請け」意識がムクムクと……これでは、 モチベーションが下がってしまう。もっとも、この仕事に見切りをつけたおかげで、 今まで手がつけられずにいたOBTの新展開に裂けるようになったので、不幸中の幸いというべきかもしれないが。
登山専門誌でライター生活をはじめて20年あまりが経ち、いろいろ紆余曲折あったが、気がついてみると、 またアウトドアライターという仕事がメインになりつつある。フィールドに出かける計画を練り、 アウトドアやエコロジカルでサスティナブルな活動をしている人たちと会う仕事が増えてくると、ワクワクしてくるし、俄然元気も湧いてくる。 今さらながら、自分はアウトドアライターだったんだなぁと感じいっている。
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