■聖地探索ツアー■
「いわき閼伽井嶽薬師で参道に射しこむ朝日を拝み、極めつきの聖地を巡る」
福島県いわき市にある閼伽井嶽薬師は、東北の薬師信仰の拠点としてかつては多くの堂宇を擁し、とても栄えていました。また、ここは江戸から明治にかけて、「龍燈」が見物できる場所として多くの物見客を集めてもいました。
「龍燈」とは鬼火や狐火などと同じよう な特殊な自然現象と考えられますが、今ではそれがどのような現象であったのかも定かではありません。しかし、ここで何かしらの神秘現象が観測され、それが多くの人を集めていたことは記録に残されています。
また、ここは薬師堂が東を向き、秋分と春分の太陽を導き入れる構造となっています。彼岸の中日、東から昇った太陽の光は長い参道を導かれて薬師堂に射しこみ、その奥に安置された薬師如来像を浮かびあげます。これは、薬師如来が東方浄瑠璃浄土の本尊であり、衆生を浄土に導く道標であることを象徴する光景です。
今回の9月22日秋分の日のツアーでは、特別に薬師堂を開帳していただき、曙光に浮かび上がった薬 師如来を参拝いただけます。その後は、ご住職の講話を拝聴し、閼伽井嶽薬師の背後に聳える聖山「水石山」へ。
水石山は顕著な磁気異常が見 られます。聖地とされる場所にはこうした磁気異常があるケースがありますが、その代表例として、実際に磁気を観測し、どのような感覚があるか体感していただきます。
さらに、いわき三大薬師のもう一つである「八茎薬師」は山深いため、その別当寺である薬王寺を参拝。ここは、いわき市の総鎮守である飯野八幡宮と、岩城氏の居城であった平(たいら)城とともにレイラインを形成し、いわき市市街の北東鬼門封じの役目を負っていました。
最後に海岸に面した波立(はりゅう)薬師を参拝。ここは、311の津波の際に海岸線にありながら津波が避けた場所でもあり、やはり聖地の立地に関する特徴的な要件を満たしています。
お彼岸の中日の半日、この世とあの世を繋ぐ秋分の太陽とともに過ごし、彼岸へ思いを馳せてみましょう。
●日程●
04:30 いわき石炭化石館「ほるる」をバスで出発
05:15 閼伽井嶽薬師で日出観察・龍燈伝説解説(住職)
06:55 水石山磁気観測、磐座信仰について解説
09:00 薬王寺、いわきのレイライン解説
10:25 波立薬師、浄土信仰について解説
12:15 「ほるる」で解散
車中で、レイラインハンティングの方法、スマホアプリの使い方等をレクチャー
●問い合わせ・申し込み●
http://kankou-iwaki.or.jp/sunshine/2016/09/07/tour20160911/
ツアーNo.3
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