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レイラインハンター内田一成の「聖地学講座」
vol.78
2015年9月17日号
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◆今回の内容
1 聖地探査の新しい方法
新しい探査技術
スマホを高性能探査機に
2 お知らせ
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聖地探査の新しい方法
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昨年、イギリスのストーンヘンジの地下に、地上にあるものよりもさらに大規模な遺跡が埋まっていることが地中探査によって確認され、大きな話題になりました。その興奮もまだ冷めやらないうちに、今度は、ストーンヘンジから北東約3kmにあるダーリントンウォール遺構近くで、ストーンヘンジの5倍の規模に相当すると思われる新たな遺跡が発見されました。
この遺跡は、日本では縄文時代中期にあたる4500年前の新石器時代のものと推定され、最大4.5mあまりの石柱が100個近く、深さ1mの地中に弧を描くように並べられているのが確認されました。
さらに、ストーンヘンジの北15kmには、「マーデンヘンジ」と呼ばれる同時代の遺跡がありますが、ここでも新たな発見が続いています。ここは、ストーンヘンジのじつに15倍の規模に相当する15ヘクタールの土地を大きく取り囲むストーンサークルの存在が明らかになり、新石器時代から青銅器時代にかけての遺跡がレイヤーになっていることから、1000年以上も文明が持続していたことがわかりました。
こうした考古学上の大発見を次々に生み出しているのは、近年、地質学分野や考古学分野に導入が進められている最先端のリモートセンシング技術です。
今回は、そうした技術のいくつかを紹介し、私が行なっているレイラインハンティングの技術的な進歩についても解説します。
【新しい探査技術】
ストーンヘンジとその周辺での探査に用いられたのは、「CMD」と呼ばれる電磁誘導探査機でした。
CMDは磁界を発生させて、それを地中に伝え、地中に埋もれた土とその他の石や人工物の電気伝導の違いを測定し、これを画像化するものです。仕様によって、深さ数cmから60mあまりまでをカバーし、地中に埋もれた遺物の実像をはっきりと示してくれます。以前も同様の装置はありましたが、車に搭載するような大規模で重いもので、精度も高くありませんでしたが、今は作業者が一人で持ち運べるハンディなセンサーで、データは本体のメモリーに蓄積もできますし、また無線でPCに送って、リアルタイムに解析できるようにもなっています。
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レイラインハンター内田一成の「聖地学講座」
vol.78
2015年9月17日号
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◆今回の内容
1 聖地探査の新しい方法
新しい探査技術
スマホを高性能探査機に
2 お知らせ
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聖地探査の新しい方法
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昨年、イギリスのストーンヘンジの地下に、地上にあるものより
もさらに大規模な遺跡が埋まっていることが地中探査によって確認
され、大きな話題になりました。その興奮もまだ冷めやらないうち
に、今度は、ストーンヘンジから北東約3kmにあるダーリントンウォ
ール遺構近くで、ストーンヘンジの5倍の規模に相当すると思われ
る新たな遺跡が発見されました。
この遺跡は、日本では縄文時代中期にあたる4500年前の新石器時
代のものと推定され、最大4.5mあまりの石柱が100個近く、深さ1m
の地中に弧を描くように並べられているのが確認されました。
さらに、ストーンヘンジの北15kmには、「マーデンヘンジ」と呼
ばれる同時代の遺跡がありますが、ここでも新たな発見が続いてい
ます。ここは、ストーンヘンジのじつに15倍の規模に相当する15ヘ
クタールの土地を大きく取り囲むストーンサークルの存在が明らか
になり、新石器時代から青銅器時代にかけての遺跡がレイヤーにな
っていることから、1000年以上も文明が持続していたことがわかり
ました。
こうした考古学上の大発見を次々に生み出しているのは、近年、
地質学分野や考古学分野に導入が進められている最先端のリモート
センシング技術です。
今回は、そうした技術のいくつかを紹介し、私が行なっているレ
イラインハンティングの技術的な進歩についても解説します。
【新しい探査技術】
ストーンヘンジとその周辺での探査に用いられたのは、「CMD」
と呼ばれる電磁誘導探査機でした。
CMDは磁界を発生させて、それを地中に伝え、地中に埋もれた土
とその他の石や人工物の電気伝導の違いを測定し、これを画像化す
るものです。仕様によって、深さ数cmから60mあまりまでをカバー
し、地中に埋もれた遺物の実像をはっきりと示してくれます。以前
も同様の装置はありましたが、車に搭載するような大規模で重いも
ので、精度も高くありませんでしたが、今は作業者が一人で持ち運
べるハンディなセンサーで、データは本体のメモリーに蓄積もでき
ますし、また無線でPCに送って、リアルタイムに解析できるように
もなっています。
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