台風一過の余韻が残る昨日は、埼玉県上尾市の水上公園でツリーイングのイベント。
今回はサポートスタッフが多く、最近ツリークライマー資格を取得した人のイベント慣れを優先してシフトが組まれたので、時間的に余裕ができた。
そこで、暇な時間に、前々からイメージしていたシステムを試して過ごしていた。ツリーイングはわかりやすいように「木登り」と訳すけれど、実際はロープクライミングそのもので、新しいギアがどんどん登場したり、クライミングシステムも日々改良されている。先日、ペツルのグリグリというギアを手に入れたので、これを使って自分なりの新しいシステムを作ってみようと思い立った。
グリグリは、本来はロッククライミングでトップロープをビレイ(確保)するためのギアだけれど、ロープクライミングではセルフビレイやディセンダー(下降器)としても使う。こいつとロッキングスナップをデイジーロープ(補助ロープ)と組み合わせて、メインロープの上端まで登った後で、デイジーロープを投げてさらに上にアンカーを確保して登ったり、離れた位置にアンカーをとってダブルクロッチでメインとデイジーのアンカーの間を自由に移動できるシステムにならないかと目論んだわけ。
結果は大成功で、今までのシステムで同じ作業をするよりも遥かにスピーディな作業ができるようになった。
たいしたイノベーションではないけれど、自分のイメージしたシステムが実際の場面でうまく機能してくれると、大きな達成感がある。それがまた、スタンダードとしてみんなに利用されるようになれば、これ以上嬉しいことはない。
ふつうならアプローチできない位置から、新しいシステムを使ってあっという間に樹上のハンモックに移動して、のんびりと風に揺れる林を眺めていたら、今度は、仕事のことで面白いシステムを思いついた。
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