ノーマル使用例: 付属のスタッフバックにウェアとシュラフ、ツエルトを収納。サイドポケットにBioliteストーブと1リットル容量のカンティーンを収納
ツリーイング(クライミングギア)の収納: 40mのロープ(∮12mm)とハーネス、ランヤード等、ヘルメットが楽に収まる。重量バランスも良くパーソナルギアのコンテナとしてとても重宝
カーゴ35とPaagoWorksの定番チェストバッグ『パスファインダー』。パスファインダーのインプレはまた後日
バックパックのショルダーベルトバックルを利用し、チェスト部に装着する『パスファインダー』バックが人気のPaaGoワークスがリリースするユニークなスタイルのバックパックが『カーゴ35』。
一見、内容量に合わせてコードで調節する普通のインターナルフレームザックに見えるが、装備を収納するスタッフバックは完全に分離して、インターナルフレームのバックパネルとハーネスシステム+付属スタッフバックとなる。
バックパネルは25~45リットル程度の容量まで可変可能で、付属のスタッフバックではなく他社のスタッフバックや防水バックなどを流用して、用途に合わせたバックパックとして使用できる。
また、包み込むような形状のバックパネルになっていることで、不定形のものを詰め合わせることができるのもカーゴ35の特徴で、個人的には、これをツリーイングのギアを運ぶパックとして重宝している。
40mのアーボリストロープ(クライミングロープの一種)にハーネス、スリング、ランヤード、さらにヘルメットをそのままパックして、現場ではバックパネルを開くだけで、即座に必要なギアが取り出せるのがいい。
また上部のフラップを開いて長ものを指すこともできるので、スキーポールやスノーシューなども簡単に収納できる。一般的なザックのアタッチメントなどにポールやスノーシューを装着した場合、何かの拍子に落としてしまったり、ザックを置いた時に邪魔になったりすることがあるが、これなら落とす心配はないし、ポールの石突きやスノーシューのストラップが何かに引っかかってしまうようなこともない。
ハーネスシステムは一般的なクライミングパックと同様の本格的なもので、アジャスト範囲も大きく、男性でも女性でも体格に合わせてフィットさせることができる。
軽いトレッキングなら小さなインナーバックでデイパックとして使用し、長期の山行ならシュラフとウェア、キャンピング装備と食料、テントをそれぞれ別々の防水バックに収納し、これを積み上げるようにカーゴ35でパッキングすれば、いちいちパックパックの底までひっくり返して必要なものを発掘しなくても、必要なバックだけ取り出して用を済ませることができる。
なにより、容量によってフレキシブルに使えるので、デイパックをパンパンに膨らませて担いだほうがいいのか、それとも大きなバックパックにスカスカの状態で出かけたほうがいいのかといった最適なパックの選択に頭を悩ませる必要がないのがいい。
ぼくは、最近、短期から二、三日の山行はもとより、先に紹介したツリーイングの際のキャリーやオートキャンプの際のキャリーとしてオールラウンドにこいつばかり使っている。
この冬は、スノーシューイングにこのカーゴ35を活用するつもりだ。
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