最近、朝夕は本格的に冷え込んで、自転車で移動するときにはグローブが欠かせなくなった。
この2年、ウインターグローブとして愛用しているのは、以前紹介したCACA-ZANのディアスキングローブ。手の型を取り、よく鞣された鹿皮を丁寧な手縫いで仕上げられたグローブは、最初から長年使い込んできたもののようにしっくり手になじんでいたが、この2年、ウインターシーズンは自転車でもオートバイでも、またタウンユースとしても、ほとんど「冬場のもう一枚の手の皮」といったくらいに使い込んできて、さらに馴染んできた。
CACA-ZANのグローブは、手袋職人の出石尚仁さんが一つ一つ手作りしているもので、オーダーするには工房のある香川まで出向かなければならない。採寸用の用紙を送ってもらって、それを元に起こしてもらう方法もあるが、やはり出石さんと相対で、どんなシチュエーションで使うのかとか、タイトめがいいのかゆったりとした作りがいいのかといったことを伝え、また長年、人の手を観察してきた出石さんに自分の手を吟味してもらってオーダーするのがいい。なんといっても、手袋についての蘊蓄が出石さんから直接聞けるのが楽しい。
わかりにくい田んぼに囲まれた一軒家(←出石さん、失礼(笑))である工房に、人伝に評判を聞いたオーダー希望のお客さんや、リピーターのお客さんが遠方から訪ねてくる。それだけでも、CACA-ZANの作りの良さを物語っている。
そんな出石さんが、来週末、東京に出張してきてオーダーグローブの受注会を行うという。
開催日: 11月20日(土)21日(日)
開催場所: 池袋西武本店 8F ひだまり山荘内
きめ細かく、柔軟性に富んだニュージーランドさんのディアスキンにレザノヴァというフッ素防水加工とウオッシャブル加工を施した革は、この受注会のために新たに用意したもの。
ボディカラー(黒・茶・キャメルの3色)×縁巻きパイピング(10色)×ステッチカラー(10色)のカラーバリエーションから好きなデザインを選び,さらにサイズをオーダーするというシステム。
出石さんは、「オーダーメイドのアウトドアグローブなんですよ」というけれど、自身のブログでも紹介している写真を見ると、なんともエレガントで、『アウトドアグローブ』の粗野なイメージからはほど遠い(笑)。ただ、防水・ウォッシャブルでしっかりした縫製というスペックを考えれば、確かにアウトドアユースでも信頼できるものだといえる。
今、ぼくが使っているディアスキングローブは、3年目とはいってもヘタリもなく、まだまだ10年や20年、現役で使えそうだが、写真を見てしまうと、「ファッショナブルなやつも、一つ欲しいな…」なんて気がしてきてしまう。
オーダーするかどうかはともかく、手袋に関する蘊蓄を伺うだけでも楽しいし、当日は製作の実演もあるので、東京近郊の方は、ぜひ池袋西武本店へ! もちろん、ぼくも訪ねます。
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