昨日、待望のNew Bikeが届いた。Specializedの"Crosstrail Pro"。700cサイズのクロスバイクだ。
今日は、さっそく各部調整したりGPSを搭載したりして、近所を走り回ってきた。
もう15年選手になるボロボロのRTS3以来のまともなバイクだが、漕ぎ出してすぐにその進化にびっくりさせられた。 Crosstrailはコンペマシンではなくて、ごく実用的な"街乗りバイク"だけれど、フロントのサスペンションは剛性感が高いし、 ブレーキのタッチも繊細でしかもシャープで、ロートルRTS3などより100倍もレーシーに感じる。
Crosstrailシリーズの中でも最上級のコンポーネンツが与えられたProグレードだから、若干は特別なのだとは思うけれど、 それでもコンペモデルのベーシックグレードの半額ほどの値段だから、コンペモデルとなったらもっと洗練されているだろうなぁと、 想像力をくすぐられてしまう。
デュアルパーパス仕様のタイヤをつけているので、ロードでは若干抵抗があるけれど、 MTBのホイールにロードタイヤを履かせたよりもずっとスムーズでスピードも出しやすい……径がぜんぜん違うのだから当たり前だが。
55サイズのフレームは、ぼくには若干大きくて、サドルポストがやや下がり気味だけれど、 上体のほうはハンドルを掴みやすくてベストポジション……要は、座高が長いということだが。厳密にサイズを合わせるなら、 52サイズのフレームにハンドルステムを長めのものにしたほうがいいのだろう。
700cサイズのバイクは大昔にPANASONICのロードに乗っていたけれど、ドロップハンドルで前傾のロードに比べると、 バーハンドルでアップライトなスタイルなので、視線が高く、オフロードタイプのモーターサイクルに乗っているような感覚になる。実際、 河原など走ってみると、昔のモトクロッサーに乗っているようなデジャヴュを感じさせられる。
クルマよりモーターサイクル、モーターサイクルよりバイク……乗り物は、シンプルなものほど進化の度合いが強く実感できるものだ。 例えば、他の条件はそのままで、旧モデルよりも重量が10%軽くなった新モデルに乗ったとして、 クルマではほとんどその違いを体感できないが、モーターサイクルなら明らかに加速力が増したり取り回しが軽くなったことが実感できる。 さらにバイクでは、持ち運びは明確に軽さを実感できるし、漕力も少なくて済むのがはっきりわかる。大昔のバイクに「こんなものだ」 と思って乗っていた自分が、Crosstrailにまたがった途端、えらい時代遅れの偏屈だったように思えてきた。
じつはこのバイク、自分のモノではなくて、やまみちアドベンチャーを主催している丹羽隆志さんから一時お借りしたもの。
昨日、ツアーの帰り道にわざわざ届けてくれて、「もっとスピードが体感できるロードもありますよ」なんて、 一言を残して去っていったけれど、なんだか、彼の術中に嵌ってしまったような気がする(笑)。
以前参加させてもらったやまみちアドベンチャーのツアーはバイクの走りを楽しむというよりも、 気軽なミニサイクルで東京の下町を巡るものだったが、 今度はSpecializedの最新モデルに思う存分乗れる本格的なライディングツアーに参加してみようと思う。
ところで、同じ二輪でもモーターサイクルのほうだが、長い間冬眠状態だったR1200GS-ADVのオイル交換でもして、 夏の取材に備えようと思ったら、バッテリーが完全に上がっていた。
**久しぶりに本格的なバイクに跨ってみたら、あらゆるところで隔世の感がある。ペダルの軽さ、 フロントサスの剛性感、軽くてシャープなブレーキのタッチ……実車に乗ってしまうと、欲しくなってしまうんだよなぁ(笑)。 とりあえず、MAP60CSをハンドルにマウント。来週からは、Oregon300にスイッチして、 サイクリングGPSとしての使い勝手など検証してみる予定だ**
**モーターサイクルのほうは、オイル交換などの前に、バッテリーのメンテナンスから…… **
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