昨日は、一日、サイクリストの丹羽隆志さんが主催する 「やまみちアドベンチャー」のツアー、「東京シティライド」に参加した。
自転車とヘルメットはレンタルで、集合場所までは身一つで行けばいい。
日頃、東京都心の雑踏を自転車で駆け抜けるなんて、メッセンジャーでもなければ経験しないが、 皇居の北に位置する北の丸公園を出発して、お堀端から、国会議事堂、大手町のオフィス街は、日曜とあって閑散としていて、不思議な感じだ。
またこの日は、皇居前の大通りが自転車に開放されていて、片側4車線の道を悠々と走ることができる。 車で通り慣れた道を堂々と自転車で走ると、ここが東京の都心であることが俄に信じられなくなる。
丹羽さんは、もともと「やまみちアドベンチャー」ともあるように、アウトドアアドベンチャー系のアクティビティが得意で、 自転車もMTBによるシングルトラックの走破やら、海外のオフロードをメインにしたツアーなどを行ってきた。ところが、 こうした街中や都市の近郊を自転車で巡るうちに、車や徒歩の移動ではなかなか見られない、「線」 で身近な場所を体感していくことの面白さに目覚めて、それを積極的にツアーに取り込むようになった。
今回のツアーは、各所に残る明治建築やら、将門の首塚やら、築地市場、佃島などヘリテージツアーの要素を盛り込み、それらを繋いで、 丹羽さんがちょっとたどたどしくもありながらそれがまた手作りっぽくて親しめるような解説を聴きながら巡っていく。
9時から15時まで、のんびりとサイクリングを楽しみながら、24kmあまり。振り返ってみると、物件もたくさん回ったし、 築地では寿司のランチを堪能し、佃島では名物の佃煮やら駄菓子を買い込んで、まさに「満腹」になるまで一日が楽しめた。
この同じコースを車で巡ろうと思っても、駐車スペースを探すので一日が終わってしまうだろうし、 電車と徒歩ではとても回りきれないだろう。
ぼくは、毎年、若狭で不老不死伝説を巡るツアーを行っているが、 前々から、それを自転車を足として行ってみたいと思っている。今回、東京シティライドに参加して、次回の不老不死ツアーは、 ぜひともサイクリングで巡るべく、計画することにした。
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