四国讃岐の出石さんのところでオーダーしたディアスキンのライディンググローブが先日届いた。
東京も本格的に寒くなってきて、最近では日常的にオートバイには乗らないので、もっぱらタウン用、 バイク(自転車)用として使っている。
ディアスキンはほんとにしっとりした肌触りで、しなやかで、日常使いのグローブととしても違和感なくとても使いやすい。 バイクに乗るときは、オートバイ用のレザーグローブではゴツすぎてハンドルの感覚が掴みにくくなるのだが、 これは掌に当て革がありながらグリップがことさら太く感じられることもなく、 これならバイク用のウインターグローブとしてそのままOKといった感じだ。
本来の用途であるオートバイでは、既製のワーキンググローブのフィット感に驚かされたが、 それ以上のフィット感があるのは当然で、まさに「素手」感覚で、ディアスキンが持つ「ぬめり感」とでもいおうか、 小さな吸盤が無数についているような「吸い付き感」が、ハンドルグリップをしっかりホールドして、安心感が非常に高い。さらに、 オーダーならではのフィット感で微妙なレバー操作なども「素手」感覚で、じつにコントローラブルだ。
オートバイでは、レバー操作を頻繁に行うので、たとえ手にフィットしているグローブでもつっぱり感があると、 屈伸動作を繰り返すことで疲れてしまう。その点、伸びのいいディアスキンは、フィット感の高さと疲れにくさが両立している。
今の時期では、早朝や夜間の走行では、 さすがに一枚革のショートタイプでは風の巻き込みとアッパーの冷えが染みこんできて長時間は辛いが、 冷風で冷やされた革でも硬化することがなく、しなやかさがそのままなのには感動した。
出石さんによれば、ディアスキンはオイルの含有量が多いので、 洗って乾かした後にオイルをわざわざ含浸させてやらなくてももしなやかさを失わないとのことだったが、 寒さによる硬化がないのもその性質のおかげなのかもしれない。
それにしても、ライディングではなく普段使いであまりにも違和感がなく気持ちいいので、 この冬はこのグローブをずっとタウンユースして、春先からはライディング用として、一年中使ってしまいそうだ。
**縫製を得意とする手袋職人らしく、 ざっくりとしたビーニール布を縫製して袋にした梱包で届いた**
**装飾を極力省いたシンプルなスタイルで、普段使いでもまったく違和感がない**
**エンド部分の外側が抉られたようにカットされていて、着脱しやすく、 手が不自然に擦れることもない**
**ハンドルグリップで擦れやすい掌側には、大型の当革をつけてもらったが、これでオートバイは元より、 MTBのグリップを握っても太く感じることはない。ちなみに当革の形状もいろいろ選べる**
**中指と薬指の動きの自由度を持たせた『ガンカットタイプ』で、 微妙なレバー操作が自然にできる**
**立体裁断による自然な握り心地。親指部分はステッチをオフセットすることで、 指への当たりを防いでいる**
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