週末は、もう20年以上も通っているキャンプサイトへ出掛けていったが、その途中の美しい白樺の林が無惨な姿になっていた。
まるで竜巻にでも遭ったように、ぐんにゃりとU字型に折り曲げられたり、根本近くから折れていたり、 混生している松やツガなどはなんともないのに、不思議なことに白樺だけが狙い撃ちされたように痛めつけられている。
こんな光景は、今まで、どこでも見たことがない。
キャンプサイトの受付を兼ねた山荘で聞いてみると、ゴールデンウィーク明けに大雪が降って、 すでに葉を茂らせていた白樺が雪の重みで折れ曲がったり折れたりしてしまったのだそうだ。松やツガのような針葉樹は、 葉に雪がさほど乗らないから、この被害を免れたのだ。
しかし、この土地は雪はほとんど積もらないところで、まして、ゴールデンウィーク明けに雪が降るなんて、今まではありえなかった。
今回はキャンプをしている間に梅雨が明けたが、その梅雨にしても、先月の後半には明確な梅雨前線はなくなってしまい、 関東から東は南北から高気圧にサンドイッチされる形で、中途半端に"梅雨がち"な天候だったにすぎない。
太平洋高気圧が梅雨前線を押し上げて、夏の空気を一気に運んできて、梅雨が明けてからしばらくは安定した天気が続く『梅雨明け十日』 も、もう明確ではなくなってしまった。
それにしても、こんなふうに気候変動の影響を目に見えて突きつけられると、この先、 どんなカタストロフィが待ち受けているのか空恐ろしくなってしまう……。
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