週末はスノーシューイベントの共催をしている 「野遊び屋」 の雪洞キャンプに参加する予定だったのですが、開催地の岐阜方面が雪不足で雪洞を掘れるような状況ではなく、計画が流れてしまいました。
そこで、関東近辺で雪洞が掘れるような場所と、上越県境の谷川岳方面を考えたのですが……昨日、 関東地方にまとまった雨をもたらした低気圧が太平洋に抜けて、冬型が強まったため、今日は季節風が吹き荒れて、さすがに危険な状態。
結局、上越方面に向かったものの、山ではなく、以前から気になっていた「ぐんま天文台」を訪ねてみました。
ぐんま天文台は、2000年に群馬県の人口が200万人を突破したことを記念して設立されたもので、 群馬県北部の上毛の山々が連なる高山村の高台にあります。
磯崎新設計になる建物は重厚なコンクリート打ちっ放しで、室内空間はとてもゆったり取られています。一般に広く開放されていて、 昼間は太陽観測のリアルタイム映像がホールに映しだされ、 夜はこの天文台が誇る11m反射望遠鏡と65cm望遠鏡を使った星空観測会が開かれます。
高山村では、この天文台が星を観測しやすいように村の条例で、光害を防ぐことが定められていて、 街灯や建物からの明かりを空に向けないような工夫がなされ、この村を挙げた協力のおかげで、 都市近郊では見にくい冬の天の川も観測できるそうです。
また天文台の外には、古代インドの星座観測装置と、イギリスのストーンヘンジが再現展示されていて、 これを使った観測の様子も見学することができます。
当日は、関東平野のほうはすっきりと晴れ上がっていたのですが、上越の山々が近い天文台付近は、 上空は晴れているものの山からの飛雪が舞って、夜の観測は微妙な状態。結局、この日の夜の観測会は中止となってしまいました。 雪不足で雪洞を諦めて天文台に来たのに、こちらでは雪のせいで観測できないという皮肉。
でも、ここは、昼間はピクニック気分で野原でのんびりして、夜には星座観測というセットで一日楽しめる場所なので、 また気が向いたら足を運ぼうと思っています。
コメント