先にも少し触れましたが、沖縄創生神話では、ニライカナイという神の国からやってきたアマミキヨという女神が、 初めに沖縄本島の南島に浮かぶ久高島に降り立ち、そこから本当に渡って、沖縄が拓かれたとされています。
前回紹介した齋場御嶽はその久高島を本島の側から遠望し、拝む形になっています。
齋場御嶽がある山から眼下に見下ろす安座間港から小型のフェリーで20分あまりで久高島に渡ることができます。
ほんのわずか海を隔てただけなのに、気候は本島よりもさらに南国的で、時間もさらに流れる速度を落として、 12月だというのに真夏日の太陽に照らされていると、まるで夢の中を漂っているような気分になります。
上陸すると、まずはレンタサイクルを借りて、小さな食堂で食事。 さらにこれまた民家の納屋で営業しているようなストアでソフトドリンクを買って、島の探訪に出かけます。
南北に長い久高島は、南端から北端まで縦断しても自転車で30分あまり。港のある南部に小さな集落があるだけで、北に向かうと、 すぐに両側にジャングルが広がる真っ白い未舗装の道となります。
12月の夏の日差し(!?)に焼かれながら、クボー御嶽へ。ここは、ノロといわれる島の巫女たちがアマミキヨを祭る聖地で、 男子禁制となっています。本土の神道や密教関係の山岳道場のほとんどは女人禁制とされているのに対照的です。
今回は、男二人の取材だったため、このクボー御嶽は入口のみであきらめ、のんびりと島を巡ることに。
島を取り巻く海は青々として、入り江はどこも白い砂の目の覚めるような美しい海岸になっています。 シーカヤックで一周するにもちょうど良さそうなサイズの島なので、今度は外周を漕ぎ行きながら、 気に入った浜に上陸してのんびりするのもいいかなんて思いました。
**島の北へと向かう道は未舗装だが、フラットで自転車でもスイスイ**
**女神の島らしく、聖地は男子禁制。ここは入口のみで参拝**
**島の外周は静かなビーチが点在。次はシーカヤックで海から巡ってみたい**
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