来週早々にシルクロード訪問を控えて、土産を準備した。
今回は現地政府の招待ということで、レセプションやらパーティが控えていたり、 また現地の旅行社のお世話になったりするので、その時にこちらからも何か手土産を渡さなければならない。 ビジネスライクな訪問で土産持参というのも、日本や欧米ではもはや聞かない話だが、人の和を重視するお国柄とでも言おうか……。
かなりの人数の関係者に会うだろうということで、 お土産の数も相当なものになり(写真はほんの一部だが)、これを持ち運ぶために、 かなり個人的な持ち物もシェイプアップしなければならない。幸い、今回はタクラマカン砂漠の周辺がメインで、 パミールや天山など寒い場所へは行かないので、衣類はミニマムで済みそうだし、キャンプをする予定もないので、 そういった装備も必要ないのが幸いだが……。
今回、ぼくはアウトドア関係のアクティビティやツアーの可能性を現地の旅行社と検討するのも目的の一つで、 アウトドア方面の専門家ということで先方に紹介されているということもあって、お土産もアウトドアに関係するものがいいだろうと判断した。
そこで、ネットで調べたり、 神田のアウトドアショップ街を物色していろいろ探してみたのだが、まず愕然としたのが、大部分の製品がmade in Chinaであること。ある程度予想していたことだが、その予想よりも遙かに中国製のものが多かった。
さすがに、中国を訪問するのに、日本からの土産が中国製では見栄えがよくなかろうと、適当なものを探したが、 製品の7割は中国製で、残りのほとんどはベトナム、フィリピン、マレーシア……といった新興アジア諸国製。 日本や欧米製にこだわっていたらモノも集まらないし、なによりべらぼうな金額になってしまうと、ある程度妥協することにした。
そして、ブランド物なら中国製やアジア諸国製でも現地で出回っている物は少なかろうと、 四苦八苦して集めたものが写真のようなもの。それぞれ4、5点用意しているので、 ザックのほとんどはお土産で占められてしまいそうだ。
しかし、「アウトドア関係の小物」という限定された分野だけ眺めても、made in Japanは皆無といってもいい状況は、 日本の製造業、ひいては、日本経済の先行きにとってどうなのだろうと、考えさせられてしまった。
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