日本最古の巡礼路「伊豆辺路」をご存じですか?
太古、遥か太平洋の南にあった島々がフィリピン海プレートに乗ってやってきて日本列島とぶつかってできたのが伊豆半島。そして伊豆諸島もいまだにダイナミックに動いています。
海底からマグマが吹き出し、陸が造られる様子は、伊豆の創生神話を語る『三宅記』に記されています。
そして、伊豆半島では、日本神話よりもはるかに古い火山信仰の神や黒潮に運ばれてきた海人族の神々が祀られています。
それらの神々を祀った「聖地」を結ぶのが、「伊豆辺路」なのです。
修験の祖である役小角が創始した伊豆辺路は、伊豆山神社を起点にして、伊豆半島の海岸をぐるりと巡り、三島大社を経て富士山へ向かいます。
伊豆辺路を巡ることで、修行者は両界曼荼羅世界を巡り終え、悟りの境地に達すると考えられたのでした。
今は廃れてしまった伊豆辺路の記憶は、じつはまだ伊豆半島の聖地に色濃く残っています。
聖地写真家・久保田光一氏が伊豆辺路の聖地に取材し、宝珠悉皆師・那須勲氏がその聖地をモチーフにしたアートジュエリーを製作。二人の作品が聖地の奥深さを伝える展示会が間もなく開催されます。
私も伊豆辺路について語ります。
聖地の本質を覗き込む展示会にぜひお越しください!
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