一昨日、埼玉県にある国営森林公園でツリーイングのイベントを開催した。もう何年もこの公園とぼくが所属するツリーイング団体が提携してイベントを行っていて、森林公園の目玉アトラクションの一つになっている。
今回は、長年使っていたケヤキをしばらく養生させるために、新しい場所にフィールドを移した。
怪しい雲行きながら、なんとか雨は振り出さず、午前中の二度目の回が始まろうという時、とつぜん一人のおばさんが準備を勧めている会場に乱入してきて、わめきはじめた。
どうやら、今回選んだ樹の下に何か希少種の植物があって、それを踏み荒らしたと怒っているらしい。いつもは違うところでやっているのに、今日はどうしてわざわざこんな場所を選んだのか、よくも取り返しのつかないことをしてくれたわね…云々。
そこは、誰でも立ち入れる芝生の広場の片隅で、柵で囲われているわけでもなく、夏場などは木陰に涼を求めて家族連れがレジャーシートを広げて憩っている場所だ。そもそもぼくたちは、公園側が推薦するこの場所に案内されて、公園と共同で開催しているわけで、怒鳴り込まれる筋合いなどない。
木登りイベントでは、枝が落ちてきたりすることもあるので、落下する可能性がある場所はヘルメットを被ったスタッフと参加者しか入れないように囲いをしているのだが、そのおばさんは、危ないから離れてくれという警告も無視して立ち入ってきて、ヒステリックに怒鳴り続けている。
イベントに参加している子どもたちも、それを見守る親御さんたちも、この不気味な闖入者にギョッとなって怯えている。
イベントリーダーが、「今は、イベントが始まっているので、邪魔をしないでください。そもそも、私たちは立入禁止の場所に侵入したわけでもないし、ここには何も目印もないわけですから、たとえあなたが言う希少種があったとしても、私たちに落度はありません。逆にあなたのほうが、イベントの妨害と脅迫になりますよ」といなして、なんとか柵の外に連れ出し、あとは、公園の職員に引き渡した。
後に聞いた話では、ぼくたちにわけの分からないクレームをつけてきたそのおばさんは、自然観察を趣味にしている地元の団体のメンバーで、今回のように新規の場所で何かを始めたり、新規のイベントプログラムが始まると、その場所に現れて、今回のような行動を起こす厄介者なのだという。「国に訴えてやるからみていろ!」と、毒づいて去っていったが、毎度同じ調子で、国営公園を管理する公園緑地協会にクレームを入れて、結局、イベントができなくなるようなことが多々あるのだという。
公園側にしても、本来ならこの人の勝手な主張を聞き入れる筋合いはないのだが、あの極めて異常な行動を毎度起こされたら、公園利用者は怯えて近づかなくなってしまうから、大事をとってクレームがつけられた場所でのイベントは断念するのだという。
以前、近隣の騒音がうるさいと、怒鳴り散らしたり嫌がらせをして逮捕されたおばさんがいたが、ヒステリックな叫び方ではこのおばさんもまったく負けていなかった。
クレームがあるなら、責任者に面会を求め、理路整然と自分の見解を主張すればいい。今回は、子どもたちとその親が大勢いることを見届け、彼らに対してのデモンストレーション効果を狙って、わざと聞えよがしに大声で喚き立てている。とても嫌らしいやり方だ。関係のない市民に恐怖を与えるという意味では、この人物こそテロリストだ。
近いうち、どんな団体の何という人物なのかきちんと調べて、実名を報告したいと思う。
>テルテルさん
コメントありがとうございます。いろいろな考え方があるのは当然だと思うのですが、自分の意見や志向が唯一善で、それを守らなければ許せないというのは異常ですね。
さらに、クレームを申し立てるにしても、社会常識というものがあります。それができないのなら、そのような個人や団体の意見など聞く必要はないと思います。
投稿情報: uchida | 2015/05/13 10:01
元森林だった所を切り開いて作られたスキー場が廃業し残された跡地に大量のセイダカアワダチソウが繁茂し始めたし一部で土砂流失も見られる様になったので元の森に戻そうと思い植林をしていたところ、某環境団体を名乗る組織から「草原として色んな植物が自生している場所に植林するとはけしからん」とクレームが入り植林を中止した事があります。世の中には色んな考え方があるものだと痛感させられました。
投稿情報: テルテル | 2015/05/13 09:37