このコラムでも何度か紹介しているが、ロープを使って木に登る「ツリーイング」が、今ブレーク中だ。
7月から週末をメインに開催してきた埼玉県の武蔵丘陵森林公園のイベントでは、毎回、開園時間の9時半と同時に先を争って家族連れが押し寄せて、30分もたたないうちに一日の定員一杯になってしまう。
森林公園でのイベントは、2日が今年最後だったが、予約に間に合わなかった子がべそをかくは、何度来ても参加できなかったとクレームは出るはと、申し訳ないほどだった。
なんでも、最近、テレビで紹介されたとかで、ぼくがインストラクターとして属しているTMCA(ツリーマスター・クライミング・アカデミー)にも、開催の打診が押し寄せている。知り合いのアウトドアツアーを催行しているアウトフィッターの人間に聞くと、最近は、お仕着せの貸しボートのような受身のアクティビティではなく、自分の力で課題を達成するキャニオニングやMTB、そしてツリーイングのようなものに人気が出ているのだとか。
ツリーイングは、誰でもできる気軽さはあるけれど、ケービングと同じようにロープに縋って登降するので、多少のコツがいる。また、枝の上や樹上に吊るしたハンモックの上で動くためには、体の向きや体重の掛け方にコツがいる。
とっつきやすいけれど、じつは奥が深く、目標をクリアしていく達成感は普段ではあまり味わえないところがいいのかもしれない。
実際、自分自身、もう5年あまり取り組んできて、アクティビティのインストラクターの他に、この技術を使った剪定の仕事などもするようになったが(本来は、欧米のアーボリスト=樹芸家の技術で、それを簡易化してアクティビティにアレンジしたものがツリーイングだ)、技術も道具も多彩で、スキルアップしていけば、信じられないようなアクロバティックな動きもできるようになり、50歳を過ぎた自分が、まだまだ新たなスキルを身につけていけるのが面白い。
もちろん、体力も必要だから、同じだけのスキルを身につけている若い人には負けるが、それでも他のスポーツに比べればその差は大きくない。
それは初心者でも同じで、器用か不器用の差でクライミングの時間に差はつくものの、それぞれのペースで取り組んで楽しめるのが人気の秘密でもあるだろう。
8日から10日にかけての連休は、長野県白馬の「白馬フェスティバル」に飛び入りジョイントしてツリーイング体験会を開催することになった。
ちょうど紅葉の始まった森の中で、背景に雪を頂いた白馬三山を見ながら木に登り、ツリーハンモックでのんびりすれば、秋を満喫できるはず。
北信州方面へ出かける予定を組まれている方は、ぜひ、体験会に起こしを!
問い合わせは: [email protected]
Twitterでも案内していきます: http://twitter.com/#!/OBTSELECT
OBTプロジェクト・ツリーイングメニュー: http://obtweb.typepad.jp/obt/2010/02/obt_treeing.html
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