昨日から4日間あまり、東海地方を取材で巡る予定だった。でも、出発当日の朝になってどうにも出かける気力が起きず、予定を延期することにした。
そんなことをTwitterで呟いたら、東海地方に住むフォロワーの方から、「東海地方に住む者としては気になります」と、コメントをいただいた。
別に、自分が向かう予定の東海地方に何かが起こると予感して予定をキャンセルしたわけではなく、あるテーマについての調査が不足していて、その主舞台である東海方面を今回っては、多くの取りこぼしが出そうで気乗りがしなかったのだ。取材のリミットは決まっているので、今延期すると、この先かなりタイトなスケジュールに迫られることになる。でも、やはりどうせ足を運ぶなら、納得出来るように準備を整えてから出かけていきたい。
若い頃は、目的なんか持たずに、ただブラブラと旅をするのが心地良かったが、だんだん人生の残り時間も意識するような歳になると、できるだけ無駄はしたくないと欲が出てくる。
単に自分のズボラのせいで予定延期を余儀なくされたわけで、「東海方面」なんて固有名詞をつい使ってしまったので、東海方面の方には余計な心配を掛けてしまった。「レイラインハンター」と名乗って、土地にまつわる様々な不思議を紹介しているのだから、自分がどこかの土地について思わせぶりなことを言ったり書いたりすれば、波紋を起こすことを自覚しなければいけない…。
ところで、ぼくのツィートにコメントをくれた人は、ぼくがたんにパーソナルな都合で延期したことを弁解すると、「こちらでは連日あまりにも空が美しいのでもしかしたらと^^;」と返信をくれた。
と、今度は、特別意識していたわけではなかったのに、「東海地方」が気になりだしてしまった。
東海地方といえば、駿河湾を震源とする巨大地震、「東海地震」が起こる可能性が高いとだいぶ前から言われている。最近では、この周辺の地殻が急に広がり始めていることがGPS測量でわかったり、富士山の地下のマグマ活動が活発化している兆候がみられるといったレポートが報道されたりしている。
東海地震は、熊野灘沖を震源とする南海地震と連動することも知られている。
気になってその歴史を調べてみた。
東海地震は記録に残されているもので、過去に7回起こっている。684、887、1096、1498、1605、1707、1854年の7回だ。南海地震のほうは、684、887、1099、1361、1498、1605、1707、1854、1946年の9回。9回のうち、ほぼ同時なのが6回。3年のブランクあるものが1回。そして単独で起きているのが2回ある。
直近の地震は1946年の南海地震で、これは連動していない2回のうちの一つ。前回連動していなかったのは1361年だ。
東海地震の間隔は短いときで107年、長いときで402年。東海地震だけでみると、前回が1854年だから、危険なのは1963年から2256年の間になる。
402年間のブランクがあいた時は、ちょうどその間に南海地震が単独で起こっている。この「単独南海地震」は東海地震と連動した前回の地震から137年後に起こり、同じく次に連動した地震が103年後に起こっている。
直近の「単独南海地震」は1946年で、その前の1854年の地震は東海地震と連動している。この間のブランクは98年で、前回の「単独南海地震」よりかなり短い。前回の「単独南海地震」の前のブランクと後のブランクの比率は約0.75で、これを単純に直近のものに当てはめてみると、98×0.75=73.5。2019年となる。ここで比率を使う意味があるのかわからないけれど、行政や地震学者が東海地震に備えた観測網を敷いて、必死になって兆候をつかもうとしている意味がよくわかる。
できれば、科学の力で事前に兆候をつかんで、被害を抑えられることを期待したい。
>Ezaさん
まったく、困ったものですねぇ(笑)
この夏の猛暑を予言してくれたら良かったんですけどね…。
投稿情報: uchida | 2010/09/13 21:48
週刊プレイボーイには、元FBI超能力捜査官の、マクモニーグル氏の予言として、今月の10何日から前後1週間が危なく、しかし、震源地は淡路島付近……という記事が載ってましたよ(苦笑)。
投稿情報: Eza | 2010/09/13 21:34