つい先日、古い付き合いの編集者と打ち合わせをしていると、不意に彼が、高木剪定のことを尋ねてきた。
彼とは四年ほど前、一緒にツリーイングを初体験し、ぼくはそのまま、ツリークライマーの講習を受け、インストラクターとなり、今では、高木剪定を行うティンバーワーカー修行にまで踏み込んでしまった。
彼もキャンプや自然観察が趣味で、ぼくと同じようにツリーイングの技術を身につけたいと思っていたが、仕事が忙しくて講習を受ける時間が取れずにいた。フリーランスで比較的時間が自由になるぼくが着実に技術を身につけていくのが羨ましかったのだという。
「高木剪定というのは、仕事になるんですか?」
打ち合わせなどそっちのけで、真剣に質問してくる。
「高所作業車が入れないところだったり、邪魔な枝や枯枝だけ落としたい要望が結構あるからね。最近、仕事がどんどん増えてきてるよ。手に職つけて、一緒にやってみる?」
「実は、今の仕事を辞めて、自然保護官になる勉強をしようと思っているんですが、そのまえに、高木剪定の技術も身につけたいと思うんですよ」 「手に職をつけておくと、何かと安心だし、けっこうやりがいのある仕事だし、お勧めだよ」
なんて話をして、その日は別れたが、翌日、彼は個人的なブログで会社を辞めて、まずは手に職をつけると宣言した。
もうすぐ50歳のぼくでは、高木剪定の仕事をまともにこなせるのも、あとせいぜい10年くらいだし、今からでは自然保護官にはなることができない。だが、まだ30代半ばの彼なら、ツリーイング=高木剪定という実際的な技術を身につけた自然保護官になることは可能だ。
今度は、いろいろな可能性を持つ若い彼をぼくのほうが羨ましく感じると同時に、若い木登り仲間ができそうで、嬉しくなった。
我々もまだまだ…ですね(笑)
投稿情報: uchida | 2010/09/09 08:01
若さには無限の可能性がありますね〜
羨ましい・・・
いやいや、我々もまだまだ・・・
投稿情報: taru | 2010/09/09 05:31