今日の東京は底冷えの一日だった。明日は関東全域で雪の予報が出されている。厳冬に戻ったような陽気の中、 浜松町で開かれた春夏モノを中心としたアウトドアギア・グッズの展示会を覗いてきた。
毎年、この展示会では、ファイントラックの新製品とプロトタイプに実際に触れるのが大きな楽しみになっている。去年は、 今ではすっかり必須装備となったスパイルフィルソックスのプロトタイプを見せてもらったが、 その新しいアウトドアソックスのコンセプトが、この一年でアウトドアシーン全体に波及し、 各社が同様のコンセプトのアウトドアソックスを送り出してきたことが印象的だった。
毎年、革新的な素材の製品を発表するこの展示会で、金山社長は何を用意しているのか。今年も、期待にたがわず、 いくつも革新的な製品とプロトタイプを見せてもらい、金山さんの丁寧な解説を伺った。
まだ具体的に公表できないものもあるが、 あえてオーソドックスな素材を使用したミッドレイヤー兼アウターや様々に応用可能なテープ素材など、 またアウトドアシーンで旋風を巻き起こしそうな『隠し玉』がたくさん準備されていた。
金山さんと話をしていると、素材やらクロージングのパターン、縫製とどんどん話題が深化していって、時間を忘れてしまう。 アウトドアクロージングメーカーの社長というより、自分の体で実地検証せずにいられない科学者といった感じで、 その世界観に思わず引きずり込まれてしまうのだ。何よりも、自分が作り出す製品に自信と深い愛着を持っていて、 単にスペックを解説するのなどと違って、製品に対する愛情が心を打ってくる。
「創業以来、ずいぶんとアイテムが増えましたね」
と、話を振ると、
「いやあ、もう5年ですからね、本当ならもっとずっとたくさん製品を出していてもいいんですよね。だけど、これ以上のペースで作ったら、 我々が遊ぶ時間がなくなってしまいますからね」
と、無邪気に笑った。
『遊び手が創り手』……ファイントラックのその精神こそが、ユーザが求める機能を持った製品を生み出せる秘訣なのだなと、 つくづく思う。
ところで、この3月から発売予定の新製品をいくつか紹介してみよう。
●3月上旬発売予定の新製品
**ベースレイヤーとしてすっかり定着したフラッドラッシュスキンメッシュにホワイトカラーが登場。これは、 ランナーの要望で生まれたもの**
**マリンスポーツの世界に革新をもたらした撥水ウェアの"フラッドラッシュ"が立体裁断パターン採用で生まれ変わる。 シーカヤック用に、さっそくワンセット予約してしまった(笑)**
**ストームゴーシュアルパインパンツのノウハウをフィードバックしたスプリング・ サマー向けの軽快なストームゴーシュパンツ、ショーツもまもなく登場。すっきりとしたシルエットで、 タウンユースでもスマートに着こなせそうだ**
■OBTセレクト・ファイントラックショップ……新製品の予約受付、 まもなく開始!!
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