昨日のツリーイング体験会の会場はクヌギの林だったので、クワガタやカブトムシがたくさん見られた。
朝、ロープセッティングのために足場を確保しようと岩をどけると、大きなクワガタが安眠を妨害されて憤慨したとでもいうように、 角を持ち上げて威嚇してきた。また、セッティングしたロープ伝いに大きなカブトムシが這い寄ってきてびっくりさせられたり、 樹上からしたの枝を見下ろすと、溢れた樹液に何匹も群れていたり……まだまだ自然が色濃く残っていることを感じさせられた。
イベントを終えて、ギアを回収し、クルマへ運んでいく途中、虫かごと捕虫網を持った何人もの子供たちとすれ違う。
「あぁ、ぼくのいつもの場所、もうとられちゃってる!!」といって駆け出す子がいたり、 手近な木の根元を木の枝で突いてまわる子がいたり、網を振り回して鬼ごっこする子たちもいたり……自分の子供時代の光景を彷彿させる。
午後の部に参加してくれた家族連れの4歳の子も、カブトムシを見つけた途端ツリーイングなんでどうでもよくなってしまって、 「ムシキング!! ムシキング!!」と、自分では怖くて掴めないのに、カブトムシに顔がくっつくくらいに近づいて追いかけ回していた。
たとえ、入口はムシキングでも、こうして実物のカブトムシを自然の中で見つけて追いかけ回していれば、この世には、 自分と違う生き物たちがたくさんいて、すべてが共生しているんだと、何も教えなくても実感できるだろう。
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