お盆は能登を巡っていた。
本当は、実家でお盆の迎えをしてこの旅に出ようと思っていたのだが、日を間違えていて、 先祖迎えのための庭掃除をしただけで戻ってきて、そのまま出発となった。……どうも、猛暑のせいで、意識が変になっていたようだ。
それはともかく、普段はあまり食べ物などには無頓着で、三食カップ麺やレトルトでも一向に気にならない性分なのだけれど、 能登に出掛けたときだけは特別で、いくつか「決め所」を巡って、その味を押さえておかないと、 せっかく能登まで足を運んだ甲斐がないと思えてしまう。
氷見の海の幸、総持寺門前「手しごと屋」の蕎麦、それに木野浦の「二三味珈琲」……その三つは、どうしても押さえたいところ。 今回は、お盆の最中のせいで、氷見では行きではあぶれてしまったものの、なんとか帰りに時間差で海産を堪能し、 満足して帰途につくことができた。
土地の味をしっかり味わってみると、風景や人情と一緒で、味もやはりその土地に根付いたもので、旅には欠かせない要素だと思える。
能登から気分良く戻った翌日、嫌な夢を観た。思い出すだけで背筋がゾワゾワとしてくるような夢だったので、詳細は書かないが、 それは、40年近く前に観たソウルのビル火災の予知夢と目覚めてからの感覚がそっくりで、 どこかで夢の光景が現実のものになるような気がして居心地が悪い。
そして、その夢とは関係ないのだが、昨日の夕方からずっと不眠症が続いている……。
この不眠症は、いったい何なのか??
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