東北には、友人が多いが、今回の地震では幸いみんな被災せずに済んでほっとした。地震災害は、 時間が経って被害状況がわかってくるほど、その大きさを痛感させられるものだが、なるべく被害が少なくあってほしい。
今年のGWには、宮沢賢治の足跡を東北で辿る旅をしたのだけれど、 初日は、もっとも災害の酷い駒の湯に隣接したキャンプ場に泊まり、目の覚めるようなブナの新緑に包まれて過ごした。そして、 須川温泉まで登り、残雪の栗駒山と青空のコントラストに、東北の自然の懐深さを感じた。
まさに、その場所が、巨大な崩壊の現場となってしまった……。
あのブナの森が、広範囲に陥没して地肌を晒し、駒の湯は鉄砲水で押し流されてしまった。
栗駒周辺は大好きな場所で、今まで何度も訪ねている。崩落したあのあたりの道も何度も辿った。地盤が弱いとか、 増水しそうな川があるとかといった場所ではない。しっとりとしたブナの大木が続く、平穏な森だ。
自然を侮ってはいけないということなのだろう。
一刻も早く、駒の湯に取り残された人たちが救助されることを祈りたい。
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