20日は、春分の日。昼と夜の長さが同じになり、この日を境に昼の時間が長くなっていく。
この春分を目安に、草花は芽吹き、作物の植え付けが始まる。太古から、春分、秋分、夏至、冬至といった日は、農業の目安となり、 様々な方法で、その日を人々は知ろうとした。
そんな名残が、じつは、巨大なスケールで残っている。
千葉県外房の上総一ノ宮にある玉前神社では、真東を向いた参道から登った太陽の光が参道と一の鳥居二の鳥居を突き抜けて、 西へ向かっていく。その光は、東京湾を渡り、寒川神社へ達する、さらにその先、富士山頂、日蓮宗の聖山である七面山、 琵琶湖竹生島の弁財天社、大江元伊勢のご神体山である日室岳、中国地方の名山大山の大神神社、そして、出雲大社と本州を横断していく。
これは、「御来光の道」と呼ばれるもので、じつは同じような聖地を貫く光の道を各地に見ることができる。
今回は、その御来光の道の西側の部分を辿ってみた。
**御来光の道の西端に位置する出雲大社。南を向いた参道の真横から、 春分の太陽が昇ってくる**
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