**誰でも簡単な講習を受けるだけで登れる「ツリーイング」。
一度やったら病みつき(写真はツリーマスターアカデミー提供)**
先日、しばらくご無沙汰していた友人と久しぶりに再会しました。
彼、梅木智則さんは、 アウトドアやネイチャー関連の冒険企画をサポートする世界的な賞である「OPEL冒険大賞」で、「ジャングルに落ちた一滴の水の旅」(マレーシアのバラム川300kmの川下り) の企画が特別賞を受賞してそれを実現したり、 水産庁の海洋調査船に搭乗して半年もの間海洋生物の調査に世界の海を巡ったりした海でも山でもOKのアウトドアのエキスパート。 カヤックやテレマークスキーのインストラクターでもあり、 世界中のフィールドで活躍してきました。
その梅木さんが、今、全身全霊をかけて取り組んでいるのが、「ツリーイング」。
ツリーイングとは、ロープワークだけで、木を傷めずに、安全にできる木登りで、老若男女、 体や心に故障がある人も気軽に楽しめるスポーツ(アクティビティ)。 梅木さんは、「ツリーマスターアカデミー」という団体で、 北関東支部長とツリークライマーインストラクターを務め、ツリーイングの普及につとめています。
**樹間に渡したツリーボートで休憩もできるし、キャンプも可能。
(写真はツリーマスターアカデミー提供)**
数々の困難な冒険を成し遂げ、エクストリームの世界でならした彼がどうして、「木登り」 にはまったのか? 素朴な疑問を投げかけると、
「千葉県のある施設のイベントで、ツリーイングを教えてくれないかという話がありましてね、そこは、 リストカットや鬱病に悩む子供たちの施設で、はじめはリスクも大きいような気がして、躊躇したんですよ。
でも、とにかく木に登らせてもらえれば、それでいいですから……ということで、引き受けたんですね。そしたら、 それまでまるで無表情だった子たちが、木にとりついた途端、俄然、明るい表情になって、いつもガイドしていた普通の子たちよりも、 もっとずっと生き生きしはじめたんですよ。
そんな様子を見て、先生方は、感動して涙を流してね。ぼくも、そのとき、なんだかとても感動してしまって、 こんなふうに身近な自然と触れあうことが、今の人間にとってはとても必要なことなんだなと、思い知らされたわけです。
それでね、今までいろいろやってきましたけど、これは、自分のライフワークにふさわしい仕事ではないかと思ったんです」
感受性が強すぎて病んでしまう人間は、ある意味、人間らしいからこそ傷ついてしまうのかもしれません。 そんな人たちが癒されるものなら、なんとか普通に社会生活を送っているように見えても、 ストレスにさらされ続けているごく普通の人にとっても、大いなる癒しとなるのではないでしょうか。
単なる木登りとは違って、ロープとハーネスを使って安全に、しかも木を傷つけずに登れるツリーイングは、老若男女を問わず、 また心身に障害があっても問題なく公平に楽しむことのできるアクティビティです。
ツリーマスターアカデミーでは、全国で誰でも気軽に参加できるプログラムを用意していますので、ぜひ、 お近くの会場を見つけて体験してみてください!!
ちなみに、僕はこれからツリーイングのインストラクターの資格を取って、アウトドア行脚しながら、 自分でツリーイングを楽しむと同時に、みなさんに体験できるような機会も設けていきたいと思っています!!
■ツリーマスターアカデミー
http://treemaster.jp/index.html
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