**雲と並木に遮られて、太陽が顔を見せたのは日の出からしばらく経ってからだった。 南にだいぶ傾いているが、日の出ちょうどには、ほぼ参道の真ん中付近にあっただろう**
22日は冬至でした。それから一日遅れの23日、長野県戸隠の戸隠神社奥社を早朝に訪ねました。
ここは、2kmにも及ぶ直線の参道があるのですが、じつは、この参道は冬至の太陽が昇る方角を向いています。今回は、 それを確かめてみるために出かけたのでした。
夜明け前に戸隠に着いて、まだ暗い参道を奥社へ向けて歩き出しました。例年なら今頃は積雪は1m以上あって、 クロスカントリースキーやスノーシューに絶好のスノーハイキングコースなのですが、今年は暖冬の影響で雪が少なく、 スパッツすらつけずに歩くことができます。風もなく、冷え込みもなく穏やかで、冬山の雰囲気も味わいに来た身としては、物足りないほど。
この日の日の出は6時58分。前方に怪無山というスキーゲレンデを持つ山があって、 その稜線上に顔を出すのは7時10分過ぎになります。残念ながら、日の出の瞬間は雲に邪魔をされて、 7時30分近くなってから参道で太陽を拝むことになりましたが、やや南に傾いた冬至の太陽の日差しが雪面に杉並木の影を落とす光景は、 厳粛で感動的でした。
日の出を確認してから参道の奧にある奥社を訪ねると、この奥社が向いている方向こそが冬至の日の出の方向で、 こちらで日の出を待っても良かったと気づいたのですが、これは後の祭り。来年は奥社に陣取って、冬至の日の出を拝むつもりです。
また、この冬は、スノーシューフィールドとしての戸隠周辺も堪能しつつ、その様子をお伝えしようと思っています。
**全面結氷した鏡池から戸隠連峰を望む。年が明けてもっと雪が降り積もったら、 今度はスノーシューを履いてトレッキングをする予定**
**戸隠奥社参道と冬至、夏至の太陽の関係。単なるトレッキングだけでなく、こうした面白い事象を絡めて、 一年のうちに限られた日しか観られない光景を拝みにいくのもまたアウトドアの醍醐味だと思う**
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