この数日、引っ越しでてんやわんやでした。
20年以上も住んだ2DKのアパートを出て、10kmほど離れた土地のアパートに移り住むだけなのですが、 20年の間によくぞこれだけものが溜まったと驚くほど。いや、それ以上に狭いアパートに段ボールで120個もの荷物が入っていたことに、 我ながらあきれました。
18歳のときに、バックパック一つ担いで東京に出てきて、裸電球一つの四畳半一間の下宿で住み始めたあの頃が、 なんだか妙に懐かしく、モノは増えたけれど、心はそれで満たされたのかといえば、はなはだ疑問です。
ブルース・チャトウィンは、数冊のモールスキン手帳とわずかな着替えを持っただけで、世界を旅して、 印象的な光景や人との出会いといったこの上ない「宝」をたくさん心に蓄えていきました。引っ越しを機に、 そんなシンプルな生活のスタイルにまた戻っていけたらな、と想ってしまいました。
同様のことを少し前のコラムですが、もっと端的に語っていますので、ここに再掲載してみます。
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