これから、1,2年は、否が応でも人が内面と向き合う時間が長くなる。
これまで、オーバーツーリズムといわれるほど、外への旅(観光旅行)が拡大したけれど、たぶん、これから10年や20年は、あのような状態には戻らない。
だから、皮相で浪費的な観光復活への幻想は早く捨てて、インナートラベル(スピリチュアルのような変な意味じゃなくて)と「場所」をマッチングさせるようなあり方を模索し始めたほうがいい。
人が内面と向かい合い、土地や自然との共鳴感が味わえるようなサービスや施設。
数年前から江之浦測候所が静かなブームになっていたけれど、例えばあのようなコンセプトをもった宿。
ある程度の期間、晴耕雨読を実践できるような施設とサービス。
完全なアイソレーションを味わえるような環境を提供するサービス……。
いろいろな価値観がガラリと変わるから、いつまでも今までの価値観に拘泥していると、時代とともに消えていくことになる。
ITでは、本格的なVRワールドの始まりになるはずだ。バーチャルな旅やVRネットワーキングが、今までのマニアックな世界のものから、一気に一般化する。インターネットが、オタクのツールから不可欠のインフラに一気に成長して、からっぽの洞窟などでないことを証明したように。
「今」をなんとかしのぎながら、しぶとく次の世界をイメージして、進んでいかなければ。
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