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レイラインハンター内田一成の「聖地学講座」
vol.188
2020年4月16日号
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◆今回の内容
○コロナ後の聖地(観光)
・そもそも「聖地観光」とは
・コロナ後の社会と聖地
・あとがき的に
◯お知らせ
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コロナ後の聖地(観光)
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新型コロナウイルスのパンデミックは、出口が見えない様相を呈してきました。とくに、日本の状況は基本的な対処方針もはっきりせず、まだまだ危機感を持たない人もいて、諸外国が長いトンネルの先の出口の微かな光を見出しはじめている中で、一人真っ暗闇を手探りしているように感じます。
個人的にも、3月と4月に予定していたツアーや講座がすべてキャンセルとなり、6月に予定していた夏至の太陽を追いかけるツアーもキャンセルとなってスケジュール帳は空白になってしまいました。今の状況を考えれば仕方のないことですが、やはり痛手は大きいです。
講座に関しては、オンラインでの実施という方法もあるので、新たな展開が期待できますが、ツアーのほうは当分は見合わせが続きそうです。
私のメインの仕事は、観光関連の行政や会社とのコラボレーションですが、行政はともかくとして、観光に関わる企業は存亡の危機に立たされてしまっています。かりに、「今」を乗り越えたとしても、コロナ後の世界では、社会の状況も価値観も大きく変わり、観光のあり方やユーザーの求めるものも当然変わって、いままでのようなインバウンド主体のものや、集客することに焦点を当てたプロモーション的なツアーは下火になるでしょうから、その先のニーズを考えないと、結局は生き残れないでしょう。
そんな状況にあって、ただ悲観しているわけにもいきませんから、このところ、コロナ後には、社会はどう変化し、どんなニーズが生まれてくるだろうかと考えを巡らせています。
●そもそも「聖地観光」とは●
そもそも、私が取り組んできた「聖地観光」は、個々の土地が持つ独自の雰囲気を表出するものが聖地であるととらえ、その雰囲気……この講座でもよく使う用語でいえば、ゲニウス・ロキ(地霊)……を明瞭にして、それを観光資源として活かそうというものです。そのための一つの糸口として「レイライン」という概念を用いるのです。レイラインとは、聖地を繋ぐアライメントや聖地そのものの構造分析です。
古くから信仰を集めている聖地は、いずれも明確な意図のもとに形作られています。それは、一年の太陽の動きや天体の動きを地上に写し取ったり、複数の聖地と自然のランドマークを結びつけて、「結界」と呼ばれるようなジオポリティクス的構造を作り出しています。
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