昨日の昼過ぎ、いつものようにジョギングに出かけた。
1kmほど走って、国道16号線に掛かる陸橋から進路の先を見ると、黒雲が間近に迫っていた。これは、片道4kmのコースの折り返し点まで行かないうちに降られるなと思って、その場から引き返したが、反転した途端に冷たい風に背中を煽られ、同時に氷雨が降りだした。
雨にはたいして濡れなかったが、北風の冷たさに全身の筋肉が強張り、「あぁ、冬が来たんだな」と実感した。その後ゲリラ豪雨のような風雨が通り過ぎて夕暮れになると、空も澄み渡った冬色に変わっていた。
先月は突然真夏日を記録したり、台風が続けざまに日本列島を襲って各地に被害をもたらし、一昨日もフィリピンを空前の規模の台風が襲って大災害をもたらした。唐突な天罰のような異常気象ばかりが印象に残る今年の秋も終わり、冬が訪れると、澄んだ空で瞬く星に、なんとか安泰に春が迎えられるようにと祈りたくなる。
今朝になってサイトのアクセスログを見てみたら、レイヤードについて解説したOBTのページとブログのページヘのアクセスが跳ね上がっていた。やはり、昨日の午後に季節が変わったことを実感した人が多く、冬のアウトドアアクティビティに心が動き出したのだろう。
そういえば、自分はこの数年は雪山へ出かけていない。
10年ほど前にスノーシューと出会って、その後、冬になるとツアーを組んで八ヶ岳や白馬へ出かけていたのだが、その後、世相が暗くなっていくのにつられて、自分も朗らかに遊ぶ余裕を次第に失っていって、あまりフィールドに出なく…出られなくなってしまった。そういえば、夏のシーカヤックも自艇を持って毎週湘南の海へ出かけようなんて考えていたのに、それも実現できないままでいる。
自分は重い鎧を何重にもレイヤードしてきてしまったんだなと、この数年を思い返して気がついた。
また気の合う仲間とフィールドで朗らかに遊べるように、心のレイヤードは脱ぎ捨てて自由になろう。
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