早朝、母から電話が掛かってきた。発信者通知を見て一瞬どきりとした。
というのも、年明け早々に、「今日、鹿島神宮へ初詣に行っておみくじを引いたら凶が出たんたけど、あんた大丈夫?」なんて電話をよこしていたからだった。
「凶なんて滅多に出ないから、宝くじでも買ったらいいよ」なんて、そのときは笑って話したが、やはりこうした縁起物でネガティヴな札が出ると、忘れたつもりでもどこか心に引っかかっていたりするものだ。
しかし、不思議なもので、例年は鹿島神宮ではなく大洗の磯前神社にお参りに行くはずの母が姪を連れて鹿島神宮に行き、来月、ぼくはレイラインツアーのアテンドで鹿島神宮を訪ねることになっている。
母は昔から霊感が強く、こうしたシンクロニシティめいたことが頻繁に起こる。「なるほど、鹿島神宮の神様が、あんたによろしくって伝言しなさいってことだったんだね」と納得して、当人はまるで気にしなくなった。
今朝の電話の用件は、干し芋の丸干が出たから送ろうかという他愛のないもので、ほんの少しゾワッとしていたぼくのほうの気分もすっかり晴れた。
学生時代はスポーツ万能で鳴らした母は、社会人となってからもママさんバレーやらボーリングやらゴルフやらと、いつも体を動かしていないと落ち着かない人で、もう70代も半ばになるというのに週に2度はゴルフコースに出て球を叩いている。
「こないだね、庭木が伸び放題でどうしようもないからシルバー人材に頼んで、剪定してもらったんだけどね。それがあんた、ゾロゾロと5人もやってきて、ノソノソ仕事してるのよ。最初は自分も手伝おうかと思ったんだけど、あんまり手際が悪いので、私が手を出したら、結局自分がいちばんしごとすることになっちゃいそうだから、手出しせずに、『私は、もう歳だから、庭仕事なんかは自分ではできなくて』ってしらばくれてたの。 で、翌日、ゴルフに行ったら、昨日ウチを剪定してたシルバー人材がコースの草刈りしてるのよ。こりゃ、見つからないうちにホールアウトしなくちゃと思ったら、過去最高スコア! まったく、シルバー人材様様よ」
と、いたって楽天家というか能天気である。
子供の頃は、祖母にぼくと妹をまかせっきりにしてスポーツ三昧で、なんていう親だと思ったが、今になれば元気この上ないのは、ほんとうにありがたい。
もう数日で亡くなった父の歳に追いつく身としては、母に負けずに、これからも元気で溌剌として生きていきたい。
>電話番のフーさん
ありがとうございます。
本当に、歳をとっても元気でいてくれることに感謝しています。
投稿情報: uchida | 2011/01/18 09:40
こんにちは!
生き生きとしたお母様で、uchida様は幸せ者ですね。
子供にとって、親が元気でいてくれるのは本当にありがたいものです。
親孝行してくださいね・・・なんて・・偉そうに言ってごめんなさい(笑)
でも、お元気そうなuchida様のブログを読むとホッとするんですよ。よかったって・・
これからも頑張ってくださいね。応援してます♪
投稿情報: 電話番のフー | 2011/01/14 17:08