以前からとても気になるものがあった。それは、腕時計のブレスのバックル部分にあるドアヒンジのようなもの。
出掛けにあせってバックルを外して時計をつけると、 しばしばそのバックルの中に折りたたまれたヒンジのようなものが開いてスカスカになってしまう。どうしてこんな構造になっているのか、 想像もつかなかった。
ところが先日、調べものをするためにネットを徘徊していて、たまたま見た動画サイトで、このブレスの謎が解けた。 スキューバダイバーが金属製のブレスの腕時計をウェットスーツの上から着けていたのだが、海から上がって、いったん腕時計を外すと、 ウェットスーツを脱いで、次にその時計のブレスのヒンジ部分を折りたたんで腕に装着した。
これは、エクステンションと呼ばれるパーツで、ブレスのコマの位置をいろいろ動かして調整しなくても、 ウェットスーツの上からすぐに時計を装着できるようにしたものだった。
よくオートバイに乗っていて時刻を確認するために袖をたくしあげようとして難儀していた。 これが必要なときだけ袖の上に装着できたら便利なのにと思っていたが、何のことはない、まさにそのための仕様になっていたというわけだ。
実際にエクステンションを開いて、ライディングジャケットの上に着けてみると、これが見事にフィットした。
普段使っているものや、身近にあるもので、こんなふうに便利な機能を使い切れていないものもけっこうあるに違いない。
**エクステンションを開くことで、ちょうど薄いアウターウェアの袖口分、 ブレスの径が広がる**
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