2007年、2009年に引き続いて、若狭の「お水送り」神事に参加してきた。
今年は、出発地である神宮寺の大護摩のすぐ傍らに陣取って、山伏や僧たちの儀式の詳細を間近に見て、火の粉と煙に燻されて、 臨場感は満点。大護摩から手松明に炎を受けるとき、気に入りの帽子に焼け焦げを作ったけれど、それもいい記念と思えるような、 印象的な一夜となった。
来年は、宿の名義で中松明を買って、堂内の儀式にも参加することにした。さらに、できれば水を追って、奈良の「お水取り」 も見学してみるつもりだ。
**神宮寺堂内の護摩壇で焚かれた火が、山伏たちの四方固めの儀式の後に、 境内の大護摩に点火される**
**祈祷と読経の朗唱が響く中、紅蓮の炎が若狭の夜空に立ち上る**
**大松明を先頭に、聖水「ご香水」が続き、さらに中松明、 手松明が大護摩から炎を受けて鵜の瀬へと向かう**
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それにしても不思議な祭りだ。
神仏が混交した若狭神宮寺の堂の中に、修験者やら咒師(すし=陰陽師)やら法師やらが籠もって般若心経を唱え、 さらに祝詞や不思議な呪文を上げて、神宮寺がたちまち炎上するのではないかと思えるような大松明に堂内で火をつけて、駆け回る。
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