最近、冬山でもないのにバラクラバを愛用している。といっても、 さすがにこれを目出帽としてバイクを漕ぐときやジョギングの時に着用していたら、たちまち職務質問されてしまう。 これを手軽なネックウォーマーとして使用しているのだ。
昨年のファイントラックの展示会で、「これを来年からリリースするんですよ」と見せてもらったのが、今、 愛用しているフラッドラッシュアクティブスキンシリーズだった。
ファイントラックのベースレイヤーといえば、フラッドラッシュスキンとフラッドラッシュスキンメッシュがあるが、 このフラッドラッシュアクティブスキンは、フラッドラッシュスキンシリーズの後継に位置づけられる。
フラッドラッシュスキンシリーズは、マリンやシャワークライミング用の超撥水素材から発想を得て、肌に密着した「ベースレイヤー」 として極薄の超撥水生地で水濡れや汗の濡れ戻りを防ぐという斬新な機能を持っていた。この種の「ベースレイヤー」 がレイヤードとして定着するきっかけとなったエポックメイクな素材だった。
後にフラッドラッシュスキンメッシュが加わり、 スリーシーズン用のベースレイヤーがそちらに移ってからも元々のシリーズは存続された。このフラッドラッシュアクティブスキンは、 素材などを見直し、さらに性能を高めたモデルになる。今のところ、アクセサリーに分類されるバラクラバとインナーグローブ、 それにアームカバーがリリースされている。
従来のフラッドラッシュスキンは、耐久撥水加工されたポリエステル100%の極薄ニット生地だったが、 フラッドラッシュアクティブスキンは従来のものより伸縮性を格段に高めたポリエステル糸95%に、 消臭機能を持つ新世代のポリウレタン糸5%のニット生地が使われる。
この生地になって、極薄のニット生地の弱点でもあった強度が高くなり、また同じ重量ながら、肌触りがポリエステル100%に比べて、 温かみを増した。そのおかげで、バラクラバを積極的に普段使いのネックウォーマーとしても違和感なく使用できるようになった。
バラクラバやインナーグローブというと、厳冬期の装備のように思われがちだが、案外、 これからの春山シーズンにも大きな効果を発揮してくれる。春山では、厳冬期に比べて発汗が多く、行動停止時には一気に汗が冷やされるので、 寒気を余計に感じやすかったり、汗で濡れたグローブから手を抜いたときに内装まで抜けて、はめ直すのに苦労するといったことがある。 それをこうしたドライに保つベースレイヤーを着用していれば防ぐことができる。
また、ポリウレタンの配合によって生地自体の防風防寒性が高まっているので、たとえば、 ランニング時にインナーグローブを軽快なアウターのグローブとして使用してもいい。アームカバーは、 まさに今のランニングブームに合わせた製品といえる。
来月にはアクセサリー類に続いて本格的なベースレイヤーのラインナップが登場してくる。ぼくも、 もう3年あまりフラッドラッシュスキンを愛用してきたが、これに合せて、ベースレイヤーの総入れ替えをしようと思っている。
**新たにポリウレタンが配合され、生地の温かみと強度が増した**
**ネック周りが立体的になり、補強のパイピングが一周施されているので、 ネックウォーマーとしてもラフに使用できる。これからの花粉の季節は、頭部だけを後ろに跳ね除けて、 マスク替わりに使っても良さそうだ**
**上が、従来のフラッドラッシュスキン素材。下がアクティブスキン。見た目にも風合いが暖かそうだ。 さらに、縦方向も横方向も大幅に伸縮性が良くなった**
アクティブスキン・アクセサリーには他にインナーグローブ、 アームカバーがラインナップ
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