年も改まり、自分にとって正念場の一年となって、気分を一新するつもりで手帳のリフィルを全てまっさらなものに変えた。
アイデアと原稿の下書き用に使っているトラベラーズノートは、アイデア用は方眼のリフィル、 原稿下書き用には表面がなめらかで万年筆の走りがいい軽量紙をセット。 議事録とフローチャート用にはモールスキンのカイエを手製のレザーフォルダに挟む。
スケジュール帳はモールスキンのソフトタイプで、これだけは昨年の秋から使っている。
さらに、読書帳として使っているハードカバーのモールスキンポケットもちょうどよく仕舞いまで使いきったので、新しいものにした。
これらのプレーンな紙にペンを走らせ始めると、新しい世界の扉を開け放って、 押し寄せてくる清々しい空気を胸いっぱいに吸い込んだような気分になる。
今年は、Kindle日本版やAppleのiSlateなどが登場して、日本でも電子ブック元年となりそうだが、 一個の読書人として、また著者としてそれらのデバイスに大いに期待すると同時に……なにしろ、 読書人としては数千冊の書籍を300~400gの端末に入れて持ち歩けるというのは夢のような話しだし、 著者としては版元や取次といった鬱陶しい縛りなしに書籍や雑誌を出版できるというのは大歓迎な話……、いっぽうで、 シナプスの信号をキーボードを叩いてビットに変換するのではなくて、神経細胞を伝わるしなやかな波動を、ペンを走らせ、 紙へリニアに記録していきたいと思う。
やっぱり、心に感じたことを素直に表現できるのは、アナログしかないと思うから。
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