先週から今週の初めにかけて、ツリーイングの講習・勉強会と、前のエントリーでも紹介した那須・二期倶楽部主催の「山のシューレ」 のツリーイングプログラムの運営で、長い時間、林の中で時間を過ごしていた。
ツリーイング講習会は埼玉県桶川市の城山公園を会場として行われた。その初日はぬるま湯の中を泳いでいるような暑さで、 さらには蚊柱が立つほどのかの大群に襲われて辟易してしまったが、二日目はカラッと晴れて、日なたは灼熱の暑さだったが木陰に入り、 樹にぶら下がると、別天地のように涼しかった。
二期倶楽部の森は、初日は降雨の後でしっとりと森全体が湿り、傍らの小川には薄く靄がたれ込めて、 白いシルクのベールが川面を渡っていくように見えた。イベントが終わり、撤収する段になって小雨が降り出したが、 新緑が萌えるコナラの森の中にはほとんど滴が落ちることもなく、雨は、ただひっそりと森の表面を洗っているだけだった。
二期倶楽部の二日目ははじめは曇っていたものの、徐々に天気が回復し、森の空気はどんどん乾き、地面に木漏れ日が踊りはじめた。
どこにでもある公園、どこにでもある身近な森や林、しかし、その表情は季節や天候に応じて、 さらには経年によってどんどん変化していく。そんな変化が感じられると、同じ場所にずっといても飽くことがない。
今まで、いろいろなところを旅し、仕事でもいつも新しいことにチャレンジし続けてきた。だが、 そんな風に劇的な変化や強い刺激を求めなくても、身近な自然の中で、落ち着いて息をして、五感を澄ませばいいのではないかと、 今さらながら気づかされた。
自然もそうだが、人も、新しい出会いばかり求め続けないで、身近な人間の心の奥行きを見ようとすれば、 自分は穏やかで優しい気持ちのままいられるのではないか……ふと、そんな風に思えた。
★OBTツリーイングプログラムがスタートしました★
体験会 、ワークショップ、資格認定講習、各種研修など対応いたします。
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