« 身近に感じる危機 | メイン | 素朴 »
恐ろしく綺麗な滑めが、延々と続いていた。
水は澄み、泳ぐ魚たちが宙に浮いているように見えた。
こんな清流がこの世にあるのか……。
深い檜の林に飲み込まれたこの沢の辺に佇むと、自分の愚かさの一々が灰汁のように、心の表面に浮かび上がってくる。
沖縄の御嶽で出会ったユタは、「人の穢れを受け取る私たちは、 時々こうして山の上の御嶽を訪れてその穢れを天に吸い上げてもらうんだよ」と言った。
そんな言葉を思い出しながら、ずっと流れる水を見つめ続けていた。
この記事へのコメントは終了しました。
コメント