昨日、祐天寺の「SpaceU」で、 レイラインハンティングのトークライブを開催した。 SpaceUを運営されているFさんとKさんにお誘いをいただき、レイラインについては、 ずいぶん久しぶりにこうした公式の場で話をさせていただいた。
キャパシティ15人の落ち着いたスペースで、そのキャパシティ一杯にお客さんに入っていただき、 昨年のGWにNBS長野放送で放映された特別番組を皮切りに、ぼくが全国をGPS片手に訪ね歩いたエピソードを話したのだが、みなさん、 とても真剣に聴いてくださり、質問もどんどん出してくださって、とても充実した一日を過ごすことができた。
そもそも、このレイラインハンティングとは、ぼくが登山を通して実感した「大地に秘められた力」 をなんとか客観的に判断できるような方法で検証できないかということで始めたことだ。
もう15年以上にも渡って、レイライン探索を続けてきて、大地には、様々な力が偏在していて、それに人は影響を受けるし、 逆に人類はそれを利用した工学を発達させてきたと確信できるようになった。
詳細はレイラインハンティングのほうを参照していただきたいが、今回、ほんとに久しぶりにレイラインを入口として、 ぼくたちが生きているこの地球について、もっともっと知るべきこと、思い出すべきことがあると、ぼくは力説して、 それに賛同してもらえたことがとにかく感動だった。
今年は、初夏に、全力投球していたプロジェクトがまったくバカバカしい理由で突然終わってしまい、世の中にも人に対しても、そして、 そんなことに自分が自分をねじ曲げて関わっていたことでも……あらゆることで自己嫌悪を感じ、さらには、 プライベートで辛い決断をしなければならなくて、とことんまで落ち込んでしまった。
なんとか、どん底から這い上がろうとして、自分が本来やりたいこと、どんな人生を思い描いていたのか…… そんなことを徹底的に考え続けた。
すると、不思議なもので、「おまえは、大地に秘められた力に興味があって、だれがなんと言おうと、その自分の確信に基づいて、 大地と向き合いに出掛けていたのではないか?」とでも問いかけられたように、次々と、 レイラインについてコミットしろというメッセージを様々な人からもらうことになった。
さらには、Outdoor Basic Techniqueというサイトを立ち上げるに至ったときの「地球と遊び、地球を感じ、 そして地球と共生するために」というコンセプトが蘇り、新たに、「アウトドアライフ」ではなく、 「アウトドア=ガイアを意識するライフスタイル」を表現するためのメディアという話、さらには、 そんなコンセプトを共有していける仲間たちが、どんどん連鎖的に増え続けている。
これから年末年始にかけては、ツリーイングのイベントがあったり、ストローベイルハウスのワークショップに出掛けていったり、 レイラインのトークライブの続きや、レイラインツアーの開催、そして、ずっと構想してきた空海の足跡を追うプロジェクト等々、 とにかくアクティヴに過ごしていこうと思っている。
もう拝金主義をやめ、企業のために自分を曲げて働くことなどもやめ、自分が幸せになり、その幸せを人にも振りまいていく…… そんな生き方がみんなに求められているのではないかと思う。
●追記
ちょうど、ぼくが全力投球していたプロジェクトが潰れて、人にも社会にも不信となっていたとき、 ちょうど同じようなタイミングで自分が立ち上げて育てた虎の子のような会社を手放すことになって絶望の淵に立たされていたK氏。彼は、 見事にまた古巣のゲーム業界で立ち上がった。
ほんとに近しく、「同士」と思えるような人が、しっかりと"Going my way"を貫く姿には、涙が出るほどの感動を覚える。
自分に正直に、自分が求めるものを求めていけば、この世は、まだまだ捨てたものではないなと思う。
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