昨日、六本木で広告界の"Big Mam"飯野晴子さんの講演を聴いた。
美しく、かっこよく歳を重ねること、antiageingのように年齢を重ねることをネガティヴにとらえるのではなく、 quality of lifeとして楽しんでいくこと……まあ、そういった趣旨の話を、身近な友人の例を挙げながら、 powerpointで広告プレゼンするように、魅力的な話術で展開していった。
彼女が例に挙げた人たちの生き方は、歳を取って魅力的になったというよりは、 もともと独創的な考え方をして生き方をしてきた人たちで、それを真似しようとしてもあまり意味がないような気がした。また、 その生き方を"pro-age"という新語になんとか結びつけようとしているのだけれど、ぼくの感覚としては、 それはalternativeと表現した方がしっくりくるような気がした。
生き様としては、彼女が例に挙げた人たちよりも、35歳で主婦業からいきなり広告界に飛び込んだり、 娘を学費がかからないからとチャイニーズスクールに勝手に入れてしまったり、イベントの現場で右翼の街宣車がやってきたときに、 「私は天皇陛下もお出になった、学習院という学校を幼稚園から大学まで行かせていただきました。 あなたがたよりもずっと長く右翼をやらせていただいてます」と撃退するなど、だれよりもpro-ageだ。
まだ意味が曖昧な言葉になんとか命を吹き込んで、それを一人歩きさせよう……そんな意気込みと、それに向けてのプレゼンの仕方は、 長年、高級ブランドの日本での広告宣伝活動に携わってきた人ならではのセンスとテクニックに感心させられた。
長いことアウトドアのアクティビティやモータースポーツに携わってきたぼくなどは、モノの価値を、どうしても『機能性』や『性能』 に置いてしまいがちだ。悪天候に晒されたときに、身体を守ってくれる、あるいは、悪条件での走破性が高いマシン……数値化できる価値で、 まず、モノを判断したくなる。だから、言説は、明確なものでないと、どうにも歯がゆい気がしてしまう。
だけど、モノの価値というのは、性能だけではない。デザインやら、そのモノが秘めた歴史などのバックボーン、そして、 後から付加されたイメージも大きな価値となる……歳を重ねるにしたがって、そんなふうに思えるようにもなった。
以前は、ファッション界やら高級ブランドの世界というのは、あまり縁がないし(縁がないというう点では今でも縁はないが)、 その価値がわからなかった。
だけど、今は、飯野さんの話も楽しく拝聴できるし、ブランドに秘められた「価値」ということにも、大きな興味が湧くようになった。… …その意味では、自分もpro-age的になってきているのだろうか?
>飯野Mom
この夏は、何故か職人修業で高木剪定の仕事などで、暑い最中に都心で過ごしておりました。
お盆には、田舎の鹿島灘にある町から、房総方面を回ろうと思っていましたが、帰省できず、秋になったらと思っています。
ご案内いただいたラーメン屋さん、行ってみます!!
それから、枯れ枝などで困った高木がありましたら、ぜひご用命を(笑)
投稿情報: uchida | 2010/09/06 18:18
その後房総までいらっしゃいましたか?ウチの近くは美味しいものがありませんが、国道128いすみ川手前のラーメン「三軒屋」は中々です。デザートの杏仁豆腐(桜アンニンと、黄粉アンニンの両方美味しいです。)お試し下さい。今年は異常に暑い夏、ほとんど岬に住み着きました。お元気で。Mom
投稿情報: mom | 2010/08/31 23:48
>飯野Mom
コメントありがとうございます!!
ご本人からいただけて光栄です。
ヒルズのpro ageのセミナーは、とても楽しく拝聴させていただきました「男前」の飯野Monの生き方には、とても感銘いたしました。
房総に住んでいらっしゃるのですね。私の実家は海伝いに北へ昇った鹿島灘の一角です。時々、太平洋を眺めに実家や房総では、玉前神社のほうまでバイクを走らせます。
『飯野ママの人生相談』、さっそくブックマークさせていただきました。更新を楽しみにしています!!
投稿情報: uchida | 2009/10/01 17:38
ヒルズにいらしてくださったのですね!ありがとうございました。アウトドアで生きていらしてる方なのですね!バイクにのっていらっしゃるのなら、私の住む、千葉県いすみ市岬町へ是非いらしてください。お気に召すとおもいます。4月からウエブコラムを始めました是非ご覧下さい。
オールアバウトで飯野ママの人生相談という名のコラムです。良い一日を!Mom
投稿情報: 飯野晴子 | 2009/10/01 01:18