田舎暮らしシミュレーション

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2008/06/03

田舎暮らしシミュレーション

先週、鹿児島で梅雨を先取りしてきたと思ったら、梅雨前線が台風に追い立てられるように北上してきて、関東も梅雨入りした。

今はちょうど転換期で、次のステップへ向かってどう踏み出そうと、いろいろリサーチしたり考えたりしているところなので、雨の停滞も歓迎といったところ。

来年には、白馬に拠点を移して活動するつもりなのだけれど、いわゆる『田舎暮らし』、『スローライフ』といったスタイルは考えていない。活動のフィールドが身近にあって、そこでアクティヴに動き回ると同時に、そこからビジネスも発想し、新しいメディアも生み出していきたいと思っている。

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eco-conscious……エネルギー消費をなるべく少なくして、さらに内燃機関を用いない自然エネルギーを利用できるシステムを取り入れる。

ネットワーク……同じようなライフスタイルに興味のある人たちとのネットワークを作り、実際の活動拠点となるような場所を創造する。

自然を体感できるアクティビティ……自然教育というと大袈裟だが、本格的に自然を体感できるアクティビティやツアーのメニューや施設を作り、たくさんの人に体験してもらう。

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といったことを基本コンセプトとして、その具体的な内容やら、実現へ向けての進め方を考えている。実際に動き出せば、いずれにせよ、実際に動き出して試行錯誤しながら形ができていくのだとは思うが、それでも、リサーチしたりシミュレーションしたりしておかなくては迷走してしまう。

そこで、ふと思い出したのが、シミュレーションゲームの古典ともいえる"Simcity"。今のこの時代なら、地理的条件や人口比、経済指標などを現実のものを織り込んで、リアルなシミュレーションができるようになっているに違いないと思いこんで調べてみると…… 当初の都市計画シミュレーションというコンセプトからは外れて、今は、個人が生まれてから死ぬまでをシミュレーションするライフサイクルゲームになってしまっていた。

他に、Simcityのコンセプトを発展させたような"地域計画シミュレーション"といった種類のものはないかと調べてみたが、残念ながら見つけられなかった。

今のPCスペックをもってすれば、現実に則したリアルなシミュレーションが可能だと思うのだが……。例えば、ぼくが移住しようと思っている白馬を例にすれば、「面積189.37k㎡、周囲65.5km、南北16.8km、東西15.7km。人口9,500人（3,542世帯）、人口分布、地目別面積、産業構造、気候……」といった実際のデータをGoogleEarthあたりに組み合わせて、そこをスタート地点として、様々にシミュレーションが行えそうに思うのだけれど。

GISをベースにしたシミュレーションはあるけれど、操作が煩雑だったり、グラフィックがプアでつまらなかったりと、ゲーム感覚でシミュレーションを楽しめるというのにはほど遠い。とりあえずは、自分で収集したGPSデータを使って、 3D表示の地図上にオブジェクトを配置するくらいでもしてみたいのだが、そんなものもなかった。

ならば、Second Lifeで白馬と同じような環境を設定してみるというのは…… グラフィックはかなりリアルにできそうだけれど、これもパーソナルレベルの楽しみに主眼が置かれているものだから、一行政区画の環境シミュレーションも含めたライフスタイルのシミュレーションといったものは難しそうだ。何よりSecond Lifeでは、スタンドアローンで誰にも邪魔されずシミュレーションを楽しむというこができそうもない。

それなら、ゲーム企画時代のコネクションを利用して、"田舎暮らしシミュレーション"が作れないだろうかと、本末転倒な発想に行き着いてしまった(笑)。

今、田舎の暮らしが過疎によって崩壊し、「限界集落」などといった言葉が生まれる一方で、自然と共生する里山での暮らしが見直されて、いろいろな試みが行われている。

山形大学では『里地里山活動プランナー養成講座』を開催しているが、これはいずれ受講してみようと思っている。まちむら交流きこうでは、山村再生プラン助成金やグリーンツーリズムの普及事業などを行っている。

ひとつ、山村再生シミュレーションゲームを企画して、助成金で制作してみようか……。