このところの身辺整理の一環として、無駄なブックマークやらグループ設定やらコミュニティやら、ネットの環境を整備した。 いちばんなんとかしたいのは、スパムメール対策で、いっそガチガチにガードを固めた、 こちらが受付を許したアドレスからしか受信できないメールシステムにしてしまおうかとも考えたのだが、 いちいちパーミッションを設定するのも大変な仕事なので、これは諦めた。でも、いずれは、そんなシステムに移行するつもりだ。
それから、RSSリーダーを使うのを止めた。いったんは、本当に興味のあるサイトだけ残しておいてみたのだけれど、 仕事の合間の一息つくべきときに、RSSリーダーを開いて、たいした内容でもない記事を渉猟していることに気づいたので、 これもRSSリーダーごと削除した。
ネット上に垂れ流されている情報を単に暇つぶしに見ているのは、 内容のないバラエティ番組をぼんやり眺めているのと何も変わりがない。
情報の洪水にパッシブに流されているのではなく、必要な情報には自分からアクティヴにアクセスしていき、 ネットコミュニティにしても必要なときにアクセスして、暇つぶしではなく、具体的な情報交換のみに使えばいい。
片っ端から整理したら、とても気分が晴れ晴れした。
『一億総白痴化』とは、大宅壮一がテレビ文化を揶揄した言葉だが、Internetがここまで発達してくると、 テレビなどより遙かに質が悪い。個人の趣味や嗜好を分析したターゲッティング広告で、次から次へとサーフさせられ、 viral marketingで、様々な情報が意図的に流布される。 まさに白痴のコンシューマーへと貶められて、徹底的に踊らされる。
こんな環境の中では、自分にとって本当に必要な『良質な情報』や『心地よいコミュニティ』 と出会うためには、世界を絞り込んでいくしかない。それで、最終的に行き着く先は、図書館や書店、 それに直接仲間と交流できるサロンになるのかもしれない。
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