ずっとアパートの2階以上の暮らしをしてきたけれど、今月から1階の暮らしになった。猫の額ほどだが庭ができて、少し得した気分。
小さな菜園でもしようかと思っている。
これから植えるのは、何がいいのだろう……。
高校を卒業するまでは、東京暮らしでは考えられないほど広い(といっても田舎では狭い部類だったが)庭と畑がある家だった。 祖母が季節の野菜を植え、鶏を飼い、畑作りを手伝ったり、朝は鶏の卵を鳥に行くのが幼いぼくの仕事だった。
さらに、父が丹誠込めた植木が何千鉢もあって、それが新緑を輝かせ、季節の花を咲かせた。柿や桃、梅、葡萄の木もあって、 その恵みを頂くのも楽しみだった。
考えてみたら、あの頃は、季節感に溢れ、自然をとても身近に感じていた。
今、ぼくは、そうした自分の原点に徐々に戻ろうとしているのかもしれない……。
先日の東北の旅で、河原に咲く可憐な花を見つけた。よく見ると、それはアケビの花で、
あの子供のときに食べたアケビの実の表皮と同じ色をしていたことを思い出した……。
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