AFPが北極海全域で環境変動の調査を続ける「ダモクレス」の2007年度調査の概要を伝えた。
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2341476/2558568
2005年から2007年の2年間で、北極の海氷面積は530万平方キロメートルから413万平方キロメートルに減少。 さらにその減少速度は加速していて、この夏にはさらに110万平方キロメートル減少すると予測している。
すでにフランス国土の2倍、日本国土の4倍近くの海氷が失われて、このままでは、北極の氷は4年後には完全になくなるとの予測だ。
earthでは、 かつては氷の世界で、悠々と暮らしていたシロクマが、氷の消えた海を獲物を求めて力尽きるまで泳ぎ、 最後にはセイウチに負けて死んでいく姿が映しだされていた。
「人類滅亡」などというと、SFの中の遠い未来の話のように感じていたが、「それ」は、密かに……あるいは、 愚かな人間が隠蔽し続けるうちに……着々と進行し、気がついてみれば、目の前に突きつけられていたものとなっていた。
シロクマの絶望的な死は、明日のぼくたちの死だ。
これを防ぐためには、いったい何をすればいいのか……もはや、大地にとっての「癌」となってしまった我々は、 地球の怒りを素直に受け止め、切れ落ちてくるダモクレスの剱を、潔く心臓に受け止めるべきなのかもしれない。
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