たまたま能のことを調べていて、多田富雄がもう何年も前に脳梗塞で倒れたことを知った。
もう15年くらい前だったか、松岡正剛といとうせいこうがネットワーク社会についての対談を行ったniftyのフォーラムに、
ゲストスピーカーとして呼ばれていた多田富雄の講演を聴いた。
「免疫の意味論」を読んで、とても興味を持っていたので、楽しみにしていたのだが、
期待を遙かに超えて満足できる内容だったことを今でもはっきり覚えている。
そして、分子生物学の世界で様々な業績を残しているだけでなく、能の世界でも、新作能の作者として知られる多才でありながら、
とても穏和な人柄で、懐かしい田舎訛が混じった優しい語り口調に、いっぺんでファンになった。
脳梗塞で倒れたのは、もう5年前だそうだ。
それから、必死のリハビリで、言葉と運動は不自由ながらも、かろうじて動く左手だけでPCを操作して、
再び専門分野と能の新作に取り組んでいるという。
久しぶりに多田さんの著作を読み返してみたくなった。
>片山さん
コメントありがとうございます。
残念ながら、私は多田さんとは面識がありません。
連絡を取られるのでしたら、出版社を通じてみてはいかがでしょうか。
投稿情報: uchida | 2010/01/18 19:49
高齢の薬剤師です。
薬剤師は、人の体の生理・病態を習得しておりません。多田先生の「免疫の意味論」は、人の体の仕組みをうまく表現されており、いい勉強をさせていただきました。
免疫について、多田先生の「免疫の意味論」を参考にし、免疫に関連して書きたいと思います。
先生のお許しを頂きたいのですが、どうしたらよいでしょうか・・?
投稿情報: 片山克彦 | 2010/01/17 20:06