先週末は、うららかな日和の中、葉山でシーカヤックを楽しんだが、この週末は所用で田舎に帰ったついでに、 近くの鹿島灘に足を伸ばして、ビーチコーミングをしてみた。
明るく凪いだ葉山の海とは対照的に、外海らしく大きな波が立って、自然の力をまざまざと見せつけてくる。海といえば、 どうしても思い浮かべるのは故郷のこの海で、今でこそ、サーフィンのスポットとなっているが、「遊ぶ」 場所としてのイメージはほとんどなかった。
葉山の磯には命が溢れていたが、冬の鹿島灘には、命の賑やかさはあまり感じられない。
この日は、満ち潮で海岸線が狭かったせいか、打ち上げられたものも少なく、、医療廃棄物のようなものが目についた。
だが、ぼくは、冬の海が好きだ。
波の砕ける音が腹の底を打ち、冷たい潮風が体の芯まで染み込んでくる。そして、圧倒的に広い太平洋と対峙していると、 人間がちっぽけな存在だということが身に染みると同時に、ちっぽけだけれど、自分もこの自然の一部なんだという思いがわきあがって、 そこにいるだけで深いメディテーションを味わっているような気分になってくる。
時には、こうして一人で広大な風景と向き合ってみるのもいいものだ。
**いい波が立っているのに、海にいるサーファーはたった一人**
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