もう過ぎてしまったが、22日は二十四節気の「小暑」、七十二侯の「鷹飛ぶことを習う」だった。
まさにこの日、生まれたばかりで、飛ぶことを習い始めたチョウゲンボウに出会った。
明るい草原のキャンプサイトに仲良く肩を並べて佇むカップル。いかにもキャンプ慣れした感じで、当たり前の光景に見えたのだが……。
二人が並んで腰掛けている隣に、小さな給餌台らしきものがあって、鳩ほどの大きさの鳥がとまって餌を啄んでいる。 わざわざ給餌台を持ってきて、このキャンプサイトの野鳥を慣らしているかと思ったが、そうではなくて、 二人が飼っているチョウゲンボウをキャンプに連れてきて、ペットの犬と同じように、傍らに留まらせているのだった。
じつはご主人のほうが鷹匠の見習いで、このチョウゲンボウも生まれたて。ようやく、これから飛ぶことを習うところなのだという。 まさに「鷹飛ぶことを習う」!! 不思議な巡り合わせの出会いだった。
しかし、チョウゲンボウなんて始めて間近で見たが、一応、猛禽でありながら「手乗り」サイズで、 嘴こそ肉を啄む凛々しさは感じさせるものの、目はつぶらで愛くるしいほど。人ずれしていないせいか、間近で見ても動じる風もなく、 安心しきって、鷹匠見習い氏の素手の上に留まっている。
彼(彼女?)は、成鳥になっても大きさはほとんど変わらず、気性もおとなしくて従順なので、調教しやすいのだという。
最近、都内ではペット同伴可のカフェが人気だが、チョウゲンボウを手に載せていても入れてくれるだろうか……。
ちなみに、今日は24節季の「大暑」、72候は「桐はじめて花を結ぶ」。
ずっとぐずついていた東京に青空が戻ってきた。
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