昨年の夏から1年間取材した「レイラインハンティング」が、28日にNBS長野放送で放映された。
この取材でお世話になった方々と白馬で番組を鑑賞し、その後、打ち上げ。
白馬に「風切地蔵」と呼ばれる結界を形成するといわれる地蔵があることを知り、調べ始めたのは、もう10年近く前のことになる。 その後、これを軸として長野県内の主に太陽信仰にまつわる聖地を結ぶラインを取材しようということになったのが去年の春。
テレビ番組化の話をとあるblogで書いたところ、まさに白馬在住で「風切地蔵」 を以前から調べられているという方から連絡をいただき、その後は、あれよあれよという間に取材の対象が絞られていって、 充実した一年を過ごすこととなった。
じつは、白馬には30年近く前にできた縁があった。当時、民宿で3食ついて格安で泊まれる受験生向けの「学生村」 というシステムがあって、ぼくは涼しい夏の白馬で1ヶ月過ごした。
はじめて親元を離れて、民宿の家族のように受け入れてもらい、さらに、この白馬の自然に馴染んで、第二の故郷のようなものになった。
それからだいぶ長い年月が過ぎて、突然、白馬との縁が復活した。
土地に秘められた力=ゲニウス・ロキを追い求めるのがレイラインハンティングだが、それを長く続けていると、まさに 「土地に呼ばれた」としか言いようのないことを体験する。
今回の白馬との再会もまた、白馬という土地のゲニウス・ロキに呼ばれたものだろう。
今、人生の大きな転換点に差し掛かっているぼくに対して、白馬のゲニウス・ロキは、「戻って来いよ」 と語りかけてきているのかもしれない……。
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