ソロキャンピングは「軽量コンパクト」
がポイント
Snow Peak 「ギガパワーストーブ"地"」、
「ギガパワーランタン"天"オート」
前回はツーリングマップルの 取材装備のうちのブーツを紹介しましたが、 今回はストーブとランタンです。取材は、ソロツーリングで宿泊はキャンプが主体となりますので、 こうしたキャンピンググッズも必携となります。
今回はキャンピングストーブ、ランタンの中でも軽量コンパクトかつ高出力で定評のスノーピーク 「ギガパワーストーブ"地"」と「ギガパワーランタン"天"オート」を使うことにしました。 ストーブとランタン本体をあわせても片手に収まるほどで、これに110g容量の小型カートリッジを二つ合わせても、トータルで435gと、 ビールの500ml缶一つよりも軽量に収まってしまいます(ストーブの重量88g、ランタン135g、カートリッジ110g×2、 トータル435g)。これなら、ザックに入れてもたいして苦になりません。
ご存知のようにキャンピングストーブはこうしたガスカートリッジタイプのものとガソリンを使用するものとがあります(ランタンもガソリンを燃料とするものがありますが、
それはオートキャンプ用の大型のもので、ザックに入れて持ち運ぶものとは用途が異なります)。
私は、登山やツーリングで期間が長期になる場合は、ガソリンストーブを使用しますが、 3,4日程度の行程であれば、こうしたガスカートリッジタイプを使用します。ガスカートリッジタイプのストーブやランタンは、 何より使用法が簡単なのが魅力です。
このギガパワーシリーズも、ランタンのほうは着火装置がついていますので、 本体をカートリッジにねじ込んで、バルブ゜を開け、着火ボタンを押せばOK。ストーブもバルブを開いてライターで火をつけるだけで、 ガソリンストーブのようにポンピングやプレヒートといった「儀式」はまったく必要ありません。
**左がストーブ、右がランタン。100円ライターと比較してみると、
そのコンパクトさがよくわかる**
**ジャストサイズのパッケージに収納されていて、
持ち運びにも気を遣わずに済みます**
ストーブの場合、かつては大きい火力を得ようとすれば、 バナーの口径を大きくして熱量を上げるという方法がとられていましたが、最近は炎を中心部に集約してそれをより強力に立ち上げることで、 カロリーを高めると同時に熱効率を高めるシステムになっています。「ギガパワーストーブ"地"」はバーナー部もコンパクトですが、 着火すると勢いよく立ち上がる炎にびっくりさせられるほどです。
ゴトクはいたってシンプルで、風除けはありませんが、この炎を上に吹き上げるバーナーのおかげで、 強風下でも調理可能となっています。ちなみに、火力は2,500kcal/hで1Lの水を約3分で沸騰させる実力を持っています。 110gの小型カートリッジでは、最大火力で約30分使えますので、単純計算すれば10Lの水を沸かすことが出来るわけです(もちろん、 気象条件等によって変動します)。簡単な料理なら、2、3食は作れてしまうというわけです。
**一見、頼りなさそうなバーナーですが、着火すると勇ましい炎を吹き上げる。
風除けがなくても熱効率はたいして悪くはならない。ゴトクはシンプルなバタフライスタイルで収納。
バナーやジェネレーターの精度が非常に高く、シンプル故にしっかりしている**
ランタンも同様に、非常に燃焼効率のいいバーナーを使い、 安定した明かりを作り出してくれます。今回、グローブ(火屋)はオーソドックスなクリアガラス製のものにしましたが、 上半分が曇りガラスになっていてテーブルトップに置いた際に眩しくないフロストグローブや外側から衝撃が加わってもガラスグローブのように破損したりしないメッシュタイプグローブなども用意されています。
オートバイツーリングでは、 とくにオフロードなどを走るときはパッキングした荷物に強い衝撃が加わりやすいので、メッシュグローブがお勧めですが、個人的には、 気を遣ってパッキングしているせいか、オートバイの走行ショックが原因でガラスグローブを破損したことはありません。
ランタンの場合、むしろ気を遣うべきはマントル(燃焼繊維)のほうで、 これは一度使うと非常にもろくなり、簡単に粉になってしまうので、必ず予備のマントルを用意していきます。
**荷物を極限まで軽量化するなら、
キャンドルランタンやヘッドランプをランタン代わりにするといった方法もあるが、やはり、
マントルを燃やす本格的なランタンの明かりにはかなわない。孤独なソロキャンプでは、この明かりがほっと和ませてくれる。
ランタンもアルミやブラスの削り出しパーツを使用して、非常に信頼性が高い**
**左はフロストグローブ。真ん中はメッシュグローブ。
そして忘れてならない予備のマントル**
今回ご紹介したコンパクトストーブとランタンは、ソロキャンプの際に非常に重宝するのはもちろん、 オートキャンプなどでもサブストーブやサブランタンとして活躍してくれます。これからソロキャンプを始めてみようという人にはもちろん、 これからオートキャンプの道具を揃えてみようという人でも、いきなり大物のツーバーナーや大型ガソリンランタンに手を出さす、まず、 こういったタイプのものを手に入れて、慣れておくのも賢い選択といえるでしょう。
ユーザーとして何よりうれしいのは、 スノーピークのような国産のメーカーがしっかりした製品をリーズナブルな価格で提供してくれていることですね!!
■スノーピーク■
http://www.snowpeak.co.jp/
■アウトドア・ベーシック・テクニック テクニック編step7・食事■
http://obtweb.com/technic/step07.html
このストーブなら、ちょっとしたハイキングなどでも邪魔にならなくてお勧めです。お湯を沸かして、ティータイムするだけでも、贅沢な時間が過ごせますものね。
投稿情報: uchida | 2006/08/03 07:41
ソロキャンなら、これで充分ですね。
夏休み明けは、ひとりでデイキャンを楽しみたいと思っているので、物欲大魔王が目覚めそうです。
投稿情報: よか | 2006/08/03 06:36