今日は午前中から打ち合わせで都心へ。一時、晴れ間も見えていたが、昨日からの不安定な天気がまたぶり返してきて、 局地的な雷雨となった。
目前で真横に走る稲妻が飛び込んでくるのではないかと少し怖じ気づきながら、それでも嵐を見物していると、 まさにこの目の前を通過している雷雲が鉄道や高速道路をあちこちで寸断しているというニュースが飛び込んでくる。
49階のこの場所では、高速エレベーターに乗ると、吹き込んでくるすきま風にエレベーターの箱が小刻みに揺すられ、 PCの電源を取ろうと、床に埋め込まれたソケットのラッチを開けると、甲高い笛のような音を立てて風が吹き上げてくる。
現代技術の粋を集めて作られたこのビルも、いつ自然の力によって倒壊させられるかわからない。
そう思うと、妙にシュールな気分になってくる。
人間は、この東京のような複雑で巨大な都市を作り上げたが、どう逆立ちしても、 今この都市を襲っている嵐を人工的に作り出すことはできない……人間が作り上げた『地球温暖化』という現象の一環と見れば、 この異常気象も人間が作り上げたモノといえるかもしれないが、でも、これを意図したわけではないから、『造作物』とはいえないだろう。 意図という意味では、人間を懲らしめるために自然=ガイアのほうが「意図している」といえるかもしれない……。
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