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レイラインハンター内田一成の「聖地学講座」
vol.257
2023年3月2日号
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◆今回の内容
○人間の意識とAI その1
・パターン認識とアーカシックレコード
・私の経験から
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人間の意識とAI その1
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今、あちこちでChatGPTが話題になっていますが、これがAI(Artificial intelligence=人工知能)を用いていることから、なにやらAI全般に関わる話のようになっています。そして、AIというと、短絡的に、すごいとか、たいしたことないとか、AIに仕事を奪われるとかといった情緒的な話に陥りがちです。
ChatGPTはAIの一種、あるいはAIの技術をもとにした思考支援ツールといったほうが適切です。テクノロジー全般にいえることですが、印象的であやふやな知識をもとに感情的に反応しても意味がありません。まずは、それがどんな技術なのか理解して、それを作り出すのも、使うのも人であり、人がそれをどう使いこなして、自らの生活や思考を豊かにしていくかを考えることが大切です。
今回は、AIへの関心が高まっているちょうどいい機会なので、AIと人間の意識との関係について考えてみたいと思います。
聖地学講座の中で、AIをテーマにすることに違和感を持つ方もいるかもしれませんが、じつは、AIが向かっていく方向と聖地が目的としていることを考え合わせてみると、そこには共通性があるのです。
AIは人間の意識というものを模倣して進化してきました。しかし、人間の意識というのは、その複雑なメカニズムが解明されているわけではなく、意識がどうして生まれるのかということはまだわかっていません。その意味では、AIは、人間の意識形成のプロセスの明確な部分を模倣してきたにすぎないともいえます。ですが、AIが進化するにつれて、その進化のプロセスから逆に、人間の意識形成のメカニズムが徐々に解明されてきてもいます。
一方、聖地は、突き詰めていくと、そこが人間の意識の変化をうながす場であるといえます。この講座では、これまで、活断層と聖地の関係をはじめ、自然放射線分布、重力異常(ブーゲ異常)、地下構造や岩盤の性質といった地質的な特性から、聖地が人間に生理的な作用をもたらし、それが意識に影響を与える事例などもとりあげてきました。しかし、それは、結果として意識の変化が見られるということはわかっても、そもそも人間の意識とは何かということはわかりません。
人間の意識とは何かということを解くカギがAIにあるとすれば、それから得られる知見と聖地の特性を照合することで、個々の聖地の特性をより詳しく知ることができるとともに、聖地がもたらすような意識の変化や変性意識状態を再現する……聖地を意図的に作り出すことも可能ではないかと思われるのです。
そんな、メビウスの輪のような両者の関係と、AIが向かっていく先について、私の経験を交えながら考えたいと思います。
●パターン認識とアーカシックレコード●
ChatGPTのGPTはGenerative Pre-trained Transformerの略で、これは膨大な量の言語データセット(データベース)を使って深層学習・強化学習された汎用言語モデルという意味です。様々なタイプのAIの中で、とくに言語に特化されていて、ユーザとのやり取りの中で履歴や興味傾向なども変数(パラメータ)として拾ってユーザ特性に合わせた回答をするものです。
そもそもAIというのは、パターン認識という技術をベースにしています。パターン認識とは、指紋認証や顔認証の技術が典型です。データベースに蓄えられた膨大な皺や顔のパーツの形の中から、個人の指紋や顔の特徴に符合するパターンを見つけ出して個人を特定するものですね。監視カメラ映像などから特定の個人を割り出すことが、今では容易くなっていますが、それがパターン認識です。自動運転車がカメラ映像から人の動きを割り出して、自動でブレーキを掛けるような制御も、パターン認識を応用したAIの働きです。
もっとわかりやすいところでいうと、株のトレードの世界があります。ここでは、かなり古くからパターン認識技術が自動取引に用いられてきました。これに使われるAIは、膨大な過去の株価変動のグラフを蓄積したデータベースの中から、リアルタイムに変動している株価のグラフと類似性がある部分を抽出します。そして、それを同じ変動傾向と判断すれば、過去の株価の動きの先のパターンと同じように今の株価も変動するとして、それを見越した取引を行うわけです。
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